FACTORY EFFEX/RS1 SEAT COVER
シッティングで走行する時ライダーが滑らないよう、リブで摩擦力を高めるRS1シートカバー。そのKLX125用をシートに取り付け、試走してみた。
製品はあらかじめシート形状に裁断縫製されているため、ノーマルのシート表皮を剥がし張り替えるだけ。作業自体は極めてシンプルだ。必要となるのは、タッカーというステープラーの芯に似た針を打ち込む道具。インターネット通販で購入可能だが、作業効率を考えたらあまり安い工具はおすすめしない。
シート張り替え作業時間は、まったくの初心者が7,000円程度の本格タッカーを用いて一時間弱だった。
装着して試走したところ、リブと生地の凹凸による相乗効果でお尻が滑る感じは皆無。加減速やコーナリングでも安定してシッティングできた。滑りにくい分、従来のシートに慣れているライダーによっては前後に体重移動するとき引っかかりを感じるかもしれない。それでも、シートへ確実に荷重をかけトラクション能力を引き出せることを考えたら、効果の高いシートカバーと言える。
アメリカ・ロサンゼルスの北側にオフィスを構えるFACTORY EFFEXは、バイクのグラフィックとシートカバーを専門に扱っているメーカーだ。
それら製品は見た目のよさだけでなく、耐久性のある高品質なものを目指し日々開発されている。主力製品のひとつであるシートカバーは、どれも車両別にラインナップされ、簡単に張り変えられることが魅力。今回はリブが特徴的なRS1 SEAT COVERを取り付けてみた。
[ DETAILS ]
シート座面に設けられたリブは6本。加速時など、このリブが滑り止めとなりシッティング位置がずれることなく荷重をかけることが可能だ。半面、リブがあるため、その隙間に泥などが入り込むことも考えられる。
シートの張り替えでは、まずシートの中心を出し、前後を仮り留めすることから始める。その後はシートを引っ張りながらタッカーを打ち込み留めていく。すべて留め終わったら、シートの余り皮を切り取り終了。なお、シートベースに雨水などがしみ込まないよう、シートカバーとシートベースの間にビニール(ゴミ袋でも可)を挟み込むとより効果的だ。今回はビニールを挟み込まなかったが、雨の中屋外にバイクを止め、翌日乗車したがお尻が濡れることはなかった。
RS1 SEAT COVERはシートサイドのニーグリップする箇所に、耐久性と強度のあるバリスティックナイロンを採用。ハードな走りでも生地がへたることなく、転倒での擦傷にも強い。