幅広い路面をカバーするエンデューロレース向けタイヤが登場した

掲載日:2014年09月24日 オフロードアイテムレビュー    

世界エンデューロ選手権で使用されているゴールデンタイヤ。その新パターンが日本に導入された。フロント用GT216AAは、マディからハード路面まで幅広くカバー。コーナリング性と排泥性が良好で、FIM公認の公道走行可モデル。リヤ用GT230はゴールデンタイヤのモトクロスラインナップで唯一の18インチ。マディ・サンドからインターミディエイトまで幅広くカバーし、公道走行規定のないエンデューロに向いた特性となっている。

 

写真:長谷川 徹/レビュワー:渡辺 学

 

 

[ レビュー ]

テストは渡辺学選手が担当。マシンはYZ144で、空気圧は前後0.8に設定。テストコースは茨城県かすみがうら市の774 Compoundで、テスト当日の路面は雨上がりのマディコンディションだった。

 

「今日みたいな柔らかい路面でも、タイヤのグリップ力が逃げないのがいいですね。とくにマディ路面でのコントロールのしやすさが印象的でした。タイヤ自体には重さを感じるのですが、その重さとタイヤの剛性とのバランスが合っていて、つねにトラクションする感じがあります。ハイスピードで掘れたギャップに入ったりすると振られることがありましたが、それでもグリップ力は逃げないので安心感があります。

 

その代わり、硬い路面で倒し込んでいくとフロントがスパッと入ることもあります。その瞬間のマシンコントロールが少し難しいですが、フロントとリヤで乗り味は大きく変わらないので、乗り慣れれば問題ないでしょう。どれくらいもつかは分からないですが、コストパフォーマンスは悪くないと思います」

 

 

[ アイテム詳細 ]

ゴールデンタイヤ独自のVラインシェイプのブロックがコーナリング時のグリップ力を発揮する。またブロック間隔を最適化することで、すぐれた排泥性を確保。ソフトコンパウンドをベースに開発されているが、マディやソフト路面からハード路面まで幅広くカバー。エンデューロからモトクロスまで対応しつつ、FIM公認を取ることで公道走行も可能になっている。80/100-21と90/90-21の2サイズ設定。

 

ブロック間隔を最適化し、すぐれた排泥性を実現しているモトクロスのハイエンドモデル。18インチをラインナップすることで、タイヤ制限のないエンデューロにも対応。マディ・サンドといったソフト路面から、セミソフト~中間路面(インターミディエイト)まで、幅広い路面で安定したトラクションを発揮してくれるのが、その理由。120/100-18、110/100-18、100/90-19の3サイズ設定。

 

 

[ ポイント ]

柔らかい路面で使うとタイヤ性能をフルに発揮する

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/GoldenTyre

製品名/GT216AA/GT230

価格/GT216AA 9,000円、GT230 8,200円(120/100-18)、8,000円(110/100-18)、7,400円(100/90-19)(税抜)

販売元/WISE MOTO SPORTS

重量/GT216AA 80/100-21 3900g、GT230 120/100-18 5750g(編集部実測値)

サイズ/GT216AA 80/100-21、90/90-21、GT230 120/100-18、110/100-18、100/90-19

 

 

[ お問い合わせ ]

WISE MOTO SPORTS

TEL/0763-22-6368

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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