オールメッシュはTシャツで走るより涼しく、その軽さが抜群の着心地を生む

掲載日:2014年09月09日 オフロードアイテムレビュー    

ゴールドウインは80年代からバイク用のウエアを開発してきた老舗中の老舗。とくにゴアテックスにフルプロテクターで武装した「ユーロシリーズ」は日本のみならず海外でも人気が高く、高額にもかかわらず多くのライダーに愛されるベストセラーだ。そんなゴールドウインがリリースするこのエアツアラーは全身がメッシュ仕様になったロングタイプのジャケット。身長168cmのレビュアーは、Mサイズをさっそくはおってテストライディングしてみた。

 

写真:酒井 一郎/レビュワー:櫻井 伸樹

 

 

[ レビュー ]

まずこのジャケットを手に取ってみた第1印象は非常に軽いということ。ロング丈なので、もう少し重量感があると思ったがうれしい誤算。その軽さは着てみてもはっきりと実感できるほど。今回試着したMサイズを計測したところ、その重量はなんと998g。アウター、プロテクター、インナーなどが重なる冬用のジャケットの中には3kgに迫る物もあるので、それから比べれば、プロテクター装備のジャケットとしては驚異の軽さだ。商品名である「エア」はメッシュジャケットゆえのエアという意味もあるが、軽さや薄さを示すエアでもあるのだろう。

 

着用すると意外とタイトなフィット感があり、肩、肘、背中のプロテクターが体に密着するのがわかる。しかし動きにくさはまったくない。このあたりは老舗メーカーの熟練の技だ。当然ながらオールメッシュ仕様なので、バイクで走ると体中で風を感じることができる。走り出してしまうとプロテクターの存在はほぼ無意識になるのが好印象だ。両胸と両腰のシンプルなポケットも使いやすく、また腕と背中にはリフレクターも装備しているので、夜間の被視認性も高い。唯一このジャケットの弱点を挙げるなら気温の低い場所に対応する防風インナーを装備していないこと。まぁカッパがあれば問題ないが。

 

こういったメッシュジャケットは、Tシャツ1枚で走るよりも涼しいことをご存知だろうか。ジャケットが直射日光を遮ることで、体自体は木陰にいるのと同じ効果を得ているからだ。だから夏場は暑いからといってTシャツで走るよりもメッシュジャケットを着たほうが涼しく、熱中症対策にもなるのだ。

 

 

[ アイテム詳細 ]

こういったジャケットの中には、メッシュの目が粗すぎて下に着ているものが透けて見える物もあり、そんなシースルー状態はけっこう恥ずかしい。もちろんこのジャケットの網目は細かいのでそんな心配はまったくない。

 

肩、肘、背中にはウレタンプロテクターを装備する。着脱も簡単なので、洗濯の際は必ず取り外して行なうようにしよう。オプションで胸部プロテクターも用意されている。

 

両腕の前後と背中のロゴマークがリフレクターになっているので、夜間走行も自己アピールが可能だ。

 

ウエストはベルクロ付きのベルトで簡単に調整が可能。両側の腰にはベルクロフラップのポケットを装備。シンプルで使い勝手良好。

 

両胸には縦に開くポケットを持つほか内ポケットもある。襟やステッチ、このポケットの「赤」がさし色となりシャープな印象をかもしだしている。ロング丈のデザインはどんなバイクにも似合うが、やはり250トレールやビッグオフとの相性がいいのだ。

 

[ ポイント ]

肩、肘、背中に信頼のプロテクターを装備!

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/GOLDWIN

製品名/GSM12402 GWS エアツアラー

価格/2万7,800円(税抜)

販売元/ゴールドウイン

サイズ/M、L、O、XO、BL

カラー/ブラック×レッド、プラチナブラック×フラッシュ

プロテクター/背・肩・肘

 

 

[ お問い合わせ ]

ゴールドウイン

TEL/0120-307-560

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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