オフロードでのコントロール性を向上するブレーキパッドが多数のラインナップで登場

掲載日:2013年03月26日 オフロードアイテムレビュー    

1950年代にイタリアで創業したニューフレン。中古のブレーキシューに、新しいブレーキライニングを取り付けることがスタートだという。その仕事がヨーロッパ中で評価され、業務を拡大するなかで新技術も開発。ブレーキパッドの開発販売を行うようになった。そして、市販されているすべてのモデルをカバーするラインナップを実現するまでに成長。そのブレーキパッドをダートフリークが取り扱うようになった。今回はS2シンタードとBRオーガニックをテスト。

 

写真/酒井一郎 レビュワー/石井正美

 

 

[ レビュー ]

素材を焼結させることで耐久性を高め、雨天などの低温時でも摩擦係数の低下が起こりにくく、マディやウェットコンディションで耐久性と制動力を発揮するS2シンタード。有機材質を使用し、ディスクローターへの攻撃性を抑えているBRオーガニック。この2タイプのフロントブレーキ用パッドをXR230に装着し、ダートコースを走行してみた。

 

「どちらも利き方は同じに感じた。かけはじめからガチっと利くのではなく、レバーを握るほどに制動力が立ち上がってくる。奥まで握るとしっかり利くが、ロックすることもなかった。ノーマルパッドより制動力を上げつつ、握りゴケしにくいコントロール性も持っているから、オフロードに合った特性だと言える。

 

ただ、S2シンタードのほうが若干タッチは硬い。レースで砂が噛むような状況でも制動力を失わないためにパッド表面を硬くしているからだろう。ブレーキディスクとなじむまで少し時間もかかるね」と、石井氏はコントロール性のよさを高く評価した。

 

 

[ アイテム詳細 ]

[ 1 ][ 2 ]S2シンタードのパッド表面。テスト当日は小雨が降り続け、路面はウエット。石井氏はサンドやマディでのブレーキングもテストしてくれた。「路面ごとに制動力の立ち上がり方に変化はなかった。じつはハスクバーナのブレーキは握りはじめでガツンと利いてしまい、ダートでコントロールしにくい。その対策として昨シーズンのレースはこのS2シンタードを使っていたんだ。だからコントロール性のよさと耐久性の高さは体験済み。もうひとつのBRオーガニックは今回はじめて使ってみたけれど、制動力の立ち上がり方と利きはS2シンタードとほぼ同じに感じた。ただ材質が柔らかそうに感じたので、街乗りや林道ツーリング用として選ぶといいだろうね」。

 

[ 3 ]ディスクパッドを面取りし、裏面にブレーキグリスを塗布してテストを行った。

 

[ ポイント ]

コントロールしやすくオフロード向きの仕上がり

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/NEWFREN

販売元/ダートフリーク

製品名/S2 シンタード/BR オーガニック

価格/3,780円~6,720円/2,940円~3,780円

重量/73g(S2シンタード)/90g(BRオーガニック)XR230用編集部実測値

適合車種/国産トレール、モトクロッサー、エンデューロレーサー、海外モトクロッサー(S2シンタード)/国産トレール、モトクロッサー、エンデューロレーサー(BRオーガニック)

 

 

[ お問い合わせ ]

ダートフリーク

TEL/0561-86-8301

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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