シェルとライナーを各サイズ毎に専用設計 最適なフィット感を実現した軽量ヘルメット

掲載日:2012年11月13日 オフロードアイテムレビュー    

サイズ毎にシェル(外殻)とライナー(衝撃吸収材)を専用設計することで、頭にフィットし、ハードなライディングでもズレない装着性を実現しているFOX V4ヘルメット。シェルには軽量で強度のあるカーボンを採用し、ライナーは硬さの異なる2層構造。これら合計3層が転倒などによる衝撃を効率よく吸収・分散する「3ステージ衝撃吸収システム」を実現しているという。R・ダンジー、C・リードといったトップライダーが愛用するFOXのトップモデルなのだ。

 

写真/酒井一郎 レビュワー/小川浩康

 

 

[ レビュー ]

下アゴのラインを長めに設計しているということもあり、他社の同サイズ(テストモデルはL)と比較するとやや大きい印象を受けた。しかし、手に取ってみると見た目以上に軽く、実際に被ってみても重いという印象は受けなかった。むしろ、サイズ毎に専用設計されているシェルとライナーのおかげで、頭にしっとりとしたホールド力が感じられた。首を振ってもズレず、その際に重さでお釣りが出るようなこともなかった。

 

このV4ヘルメットには16箇所の吸気口と8箇所の排気口が設置されている。時速30㎞程度で走行風の流入が感じられ、時速40㎞では「涼しさ」を確実に体感することができた。レースでも走行中であれば、確実なベンチレーション効果が得られるはずだ。ただし、渋滞や転倒などの停止状態では走行風は入ってこない。けれど、内装表面のメッシュ素材はサラサラしていて肌触りもよく、吸汗性も高そうに感じられた。ヘルメットとしての完成度が高いので、公道走行対応モデルもラインナップしてほしい。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①下アゴのラインを長めに設計することで、頬パッドも延長。フィット感とホールド性を向上している。顔とのクリアランスも適度にあるので、息苦しさも感じにくい。アイポート(開口部)も広めにとっているので、さまざまな形状のゴーグルとの相性もいい。

 

②吸気口はバイザーや、バイザー周辺にも設置。アイポート上部にも設置することで、ゴーグルの曇り防止にも貢献している。

 

③独特の形状をもつヘルメット後部には8箇所の排気口が設置され、効果的なベンチレーションを発揮。軽量かつ高強度のカーボンを採用することで、こうした形状を形成できるのだろう。

 

④取りはずし可能なヘルメット内装は、「DRY-LEX」というハイテク素材を使用。吸汗性がよく、つねに快適な装着感が得られる。

 

⑤ベンチレーション機能付きキャリーバッグも標準装備。

 

[ ポイント ]

フィット感と軽さがライダーの負担を軽減してくれる

 

 

[ 製品情報 ]

メーカー/FOX

販売元/ダートフリーク

製品名/V4 HELMET ROCKSTAR

価格/5万6,700円(ロックスター以外のカラーは5万4,600円)

重量/1,643g(Lサイズ・編集部実測値)

カラー/ロックスター、クローム、ブラック/レッド、ブラック、カモ、カーボン、レッド

サイズ/S(55~56cm)、M(57~58cm)、L(59~60cm)、XL(61~62cm)

素材/カーボンシェル、EPSライナー、DRY-LEX内装

規格/SNELL M2010、MFJ公認

 

 

[ お問い合わせ ]

ダートフリーク

TEL/0561-86-8301

 

 

[ 記事提供 ]

ガルル編集部

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