ミシュランのトライアルタイヤにリヤ用バイアスタイプ追加

掲載日:2011年11月08日 オフロードアイテムレビュー    

コンペティション用タイヤで圧倒的な支持を得ているミシュラン。そのミシュランのトライアルタイヤは、フロント用にバイアスのトライアルコンペティション、リヤ用にラジアルのトライアルコンペティションX11、トライアルライトがラインナップされている。フロントはバイアスのみ、リヤはラジアルのみというラインナップだが、新たにリヤ用トライアルコンペティションが追加。前後ともにバイアスを装着できるようになったのだ。

 

 

 

カーカスと呼ばれるゴムの繊維を、タイヤの中心線と直角に交わるように配置しているのがラジアル。中心線に斜めに配置しているのがバイアス。ラジアルはサイドウォールが柔らかく、路面追従性にすぐれる特性があり、バイアスはタイヤ強度が増すという特性がある。走破性はラジアルのほうが高く、それゆえリヤはラジアルのみのラインナップだったのだが、バイアスは耐久性が高く、よじれにくいというメリットがある。それは重量のあるバイク、つまりトレールバイクに最適な特性になっているのだ。

 

 

[ レビュー ]

レビュワーは小林直樹氏。愛車のRTLはもちろん、XR230にもコンペティションX11を装着しているミシュランユーザーだ。
「持った感じがトライアルライトと同じくらい軽い。実際に走行してみても軽い感じで、スライドさせたりリヤホップしたりする時にコントロールしやすくなった。ジャックナイフでリヤが上がる量も増えたよ。
タイヤのグリップ力は、路面に沿ってよじれる感じがするラジアルのほうに軍配が上がるけれど、フロントとリヤが同じ感触になるので、オフロードバイクに装着した際のマシン挙動はバイアスのほうがつかみやすくなるね。X11やトライアルライトだとタイヤ剛性がない分、マシンも動きすぎてしまうんだ。軽いトライアルマシンならバランス修正もしやすいけれど、重いオフロードバイクだと絶え間ない微調整がライダーの負担になってしまうんだ。
バイアスは剛性がダンパーの役割を果たし、マシン挙動をマイルドにしてくれる。公道走行にも対応しているので、そうした面でもオフロードバイク向けになっているよね」

 

 

[ アイテム詳細 ]

①外観からはバイアス、ラジアルの違いは分からない。トライアルタイヤはレギュレーションでブロックのサイズや配置が決められているので、このブロックパターンになるという

 

②北米ではオフロードで使用することが決められている。しかし、それ以外の場所では使用場所を限定されていない。つまり、日本国内では公道走行可能というわけだ。「X11やトライアルライトよりは耐久性がありそうだけど、トレールタイヤ並みの寿命はないだろうね。日常的に使うより、オフロードエリアやツーリングトライアルに使うほうが合っていると思う」と小林氏

 

③このタイヤはチューブホイール用なので、今回はチューブレスホイールを加工しビードストッパーを追加して装着している。「よじれにくいとは言っても、問題なくトライアルライディングができる路面追従性は確保されている。グリップ力も十分。ツーリングトライアルや草トライアル大会なら全然使えるタイヤになっているよ。オフロードバイクユーザーは選択肢が増えたと言えるね」とは小林氏はコメント。リヤ用ワンサイズのみの販売となる

 

 

[ 商品情報 ]

MICHELIN

TRIAL COMPETITION

価格/オープンプライス

重量/5750g(編集部実測値)

サイズ/4.00-18 M/C 64L

 

 

[ お問合せ ]

日本ミシュランタイヤ

TEL/0276-25-4411

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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