リアットブレイスを装着したまま着用できるオールシーズン対応の多機能ツーリングジャケット

掲載日:2011年07月12日 オフロードアイテムレビュー    

頚椎を護るのに効果が高いがやや仰々しくなりがちなリアットブレイスをスマートに装着できる、高い完成度でツーリング派に最適の一着と言える多機能なオールシーズンジャケットがリリースされた。

 

写真:酒井一郎/レビュワー:小川浩康

 

 

[ アイテム紹介 ]

モトクロスやエンデューロといったオフロードレースは、オンロード走行に比べて転倒率が高い。それゆえ現在では、ブレストガード、エルボーガード、ニーブレイスといったプロテクターの装着は、ヘルメット着用と同意義にとらえることが主流になっている。
しかし、そうしたプロテクター類だけでは転倒の衝撃から頸椎を守ることはできない。そこで、頸椎に掛かる衝撃を分散させるプロテクター、リアットブレイスが開発され、いまでは多くのオフロードレーサーに着用されるようになっている。もちろん転倒はオフロードだけでなく、オンロード=一般公道でも起こる。実際、リアットブレイスをツーリングでも装着したいという声は少なからずあるが、公道走行には仰々しいスタイルとなってしまい、安全性は理解しつつも装着を躊躇させる理由になっている。そこで、そんな悩みを解消するアイテムをリアット社が開発。リアットブレイス装着を前提としたSTXPROジャケットとして完成させ、日本ではウエストウッドから発売されることになったのだ。

 

 

[ レビュー ]

レビュワーはM サイズのエンデューロジャケットを着用しているので、STX PROジャケットもMサイズをチョイス。まずはリアットブレイスなしでジャケットを着用すると、ワンサイズ大きめな印象を受けた。次に首まわりのパーツを取りはずし、リアットブレイスを装着してジャケットを着用。すると、首まわりや肩に窮屈さが一切なく、むしろジャストフィットになっているように感じた。リアットブレイス装着を前提にした作りなのが、よく分かった。
このジャケットにはファスナーで着脱できるライナーが装備され、冬場の着用も考慮。それでいて袖を全開にできるベンチレーションを装備し、また袖自体を取りはずしてベストにもできる。生地の強度もしっかりしていて、生地の縫い目には止水テープが装着されている。つまりオールシーズン対応のツーリングジャケットとして、高い完成度になっているのだ。価格は高めだが、これ一着で1年間着回すことができ、リアットブレイ
ス対応で安全性も高い。結果的にコストパフォーマンスのいいジャケットになっている。

 

 

[ アイテム詳細 ]

①リアットブレイスなしの着用図

 

②首まわりのパーツをファスナーで取りはずし、リアットブレイスを装着して着用した状態。リアットブレイスがフルカバーされるので、大げさなイメージがないのが分かる

 

③首まわりは余裕を持たせた作りになっている

 

④袖部分を全開にできるベンチレーション。胸と背中に2箇所ずつベンチレーションが設置され、すべて全開にすると走行風を体感でき、かなり涼しい。袖にはバタつき防止ストラップが設置され、その袖自体を取りはずしベストにもなる

 

⑤縫い目には止水テープを装着し高い防水性を実現。オールシーズン対応のツーリングジャケットとしての完成度は非常に高い。リアットブレイスを持っていないライダーにもオススメしたい

 

 

[ 商品情報 ]

LEATT

STX PROジャケット

価格/5万7750円(ウエストウッド会員価格は4万9088円)

重量/2200g(Mサイズ・編集部実測値)

カラー/ブラック

サイズ/S、M、L、XL

素材/ポリエステル90%、TPU10%

ポケット/前面4、袖1、内側1、背面2

ベンチレーション/そで、胸、背中×2

 

 

[ お問合せ ]

ウエストウッド

TEL/0297-62-7756

 

 

[記事提供]

ガルル編集部

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