2014年のダカールラリーも目が離せない!

2014年のダカールラリーも目が離せない!

掲載日:2013年12月27日 エクストリーム    

文/ダートライド編集部

KTM vs ホンダ vs ヤマハ
どのような名勝負が見られるか?!

暮れも迫る中、年末最後の仕事納めに奔走するビジネスマンも多いことだろう。正月・年始ぐらいはゆっくりしたい、と思われるかもしれないが、オフロードバイク好きにはどうやら休みはなさそうだ。2014年も伝統のデザートレース、ダカールラリーが1月4日からスタートする。2013年は24年振りにワークス参戦を果たしたTEAM HRC(ホンダ)の動静が注目されたが、そのHRCは2014年も参戦。予定通りであれば、昨年走ったライダーにメンバーを加えた5人体制で挑んでくる筈だ。

 

そのホンダを迎え撃つであろうチームが、2013年大会で連勝数を12に伸ばしたレッドブルKTM。その経験豊富さやデータの蓄積に加え、参加台数の多さも有利にはたらく。現に2013年の大会では、マラソンステージでエンジンを傷めたファクトリーライダー(シリル・デプレ選手)が、他所のサテライトチームとエンジン交換をしてステージを走りきり、結果的にも彼が総合優勝を獲得している。2014年度のエントリーリストを見ると、175台中64台がKTM(約36.5%)。通常のカタログには載っていないが、KTMでは450 RALLYという車両を販売していて、ファクトリーと仕様が似ている(予想)からこそ出来る芸当だろう。

 

そのエントリー台数で見ると意外や次いで多いのが、ヤマハ車両。2014年の大会は、サイドスタンド以外はすべてファクトリー部品と言われているホンダ並に注目すべきなのがこのヤマハだ。というのも、ライダーとして5度も優勝をしている件のシリル・デプレ選手が、来年はヤマハにチームを移籍するのだ(ヤマハ・レーシング・フランス)。ヤマハとダカールラリーの縁は『パリ・ダカールラリー』の頃から深く、ステファン・ペテランセル選手が7度の優勝を果たしている。未だに、ヤマハマシンのエントリー台数が多いのも頷ける点だ。今のところ、このヤマハフランスの動静はあまり伝わってこないが(日本語のアナウンスはほぼ0)、チームメイトはオリヴィエ・パンとミカエル・メッジである事が発表されている。ちなみにそのヤマハ車の2014年エントリー台数は41台、割合は約23.5%となる。

 

ここでもう1つ、2014年大会で注目したいトピックスがある。既にダートライドでは お知らせ しているが、久しぶりに日本人選手の出走が決まっている(南米に舞台を移してからは初という)。深草 和人選手はホンダ熊本製作所に勤めるアマチュアのライダー。長年の夢であったダカールラリーに、2014年度いよいよ挑戦となるのだ。彼のゼッケンナンバーは#136となるので、もし ダカールラリーのオフィシャルサイト でライブタイミングなどが実施された際は、気にしたい。マシンはホンダのCRF450Xをベースにしたものだ。

 

ホンダの話が出たところで、再びTEAM HRCについて紹介したいと思う。来年彼らが使用する予定でいるマシンは、ベースこそCRF450Xと言ってはいるものの、先にも述べたようにサイドスタンド以外はすべてファクトリー仕様になっているという。第43回 東京モーターショー2013でヘルダー・ロドリゲス選手の実車を見る事が出来たが、昨年の6か月の突貫工事で作ったマシンとはまったくの別物。名称は昨年同様、CRF450 RALLYとなる。

 

年明けは様々なライダーの戦いに注目したい。

 

 

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