ピックアップツール

掲載日:2011年06月14日 バイク基本整備のイロハ工具の使い方実践    

ピックアップツール

サイズの小さなナットやワッシャーを外す際に、つい手が滑って落下させることがあります。地面や手が届く範囲に落ちればラッキーですが、例えばシリンダーフィンの間やフレームの裏側に入ってしまうとお手上げです。そんな時に強い味方になってくれるのが、先端に磁石を組み込んだピックアップツールです。

落下物を拾い上げるだけでなく
部品をセットする際にも使える

アストロプロダクツのピックアップツールには2種類あって、フレキシブルタイプは全長135~575mm、本体重量30g、マグネットサイズは5×15mm、持ち上げ荷重約400g。極細タイプは全長128~640mm、本体重量25g、マグネットサイズ4×12mm、持ち上げ荷重約200gとなっています。一般的にフレキシブルタイプの方が荷重は小さいものですが、この製品はマグネットタイプの方が磁石のサイズが大きいため、大きな荷重を持ち上げることができます。

アストロプロダクツのピックアップツールには2種類あって、フレキシブルタイプは全長135~575mm、本体重量30g、マグネットサイズは5×15mm、持ち上げ荷重約400g。極細タイプは全長128~640mm、本体重量25g、マグネットサイズ4×12mm、持ち上げ荷重約200gとなっています。一般的にフレキシブルタイプの方が荷重は小さいものですが、この製品はマグネットタイプの方が磁石のサイズが大きいため、大きな荷重を持ち上げることができます。

エンジンのオーバーホールやメンテナンスを楽しむ中で、ボルトやナットをついうっかり落下させてしまうことがあります。エンジンだけでなく、車体周りであってもメガネレンチやスパナからボルトが落下させたことがある人も多いことでしょう。そのボルトが落下した先が手の届かない場所だったりすると、ガックリと肩を落としたい気分になるものです。

 

こんな時、細いマイナスドライバーではじき出そうとしたり、あるいは着磁したドライバーに貼り付けようとしたり、ピンセットを持ち出したりと、失敗経験が多いほど様々な手段が思いつくものですが、そんな人に持っておいて欲しいのが、マグネットタイプのピックツールです。見えているのに手が届かない場所のナットやボルトを捕まえるのに便利なのはもちろんのこと、見えない場所に落ちた場合でも「この辺かなぁ」とマグネットでまさぐれば、勝手に吸い付いてくれることも多く、落下物捜索には圧倒的な威力を発揮します。

 

メンテナンスの現場では、ストレートタイプのピックアップツールだけでは目的の部品に届かない場合もあり、そんな時に先端が曲がるフレキシブルタイプが有効です。引き伸ばすと600mm近くになるので、バイクだけでなくクルマのエンジンルームで落とし物をしたときにも便利です。

メンテナンスの現場では、ストレートタイプのピックアップツールだけでは目的の部品に届かない場合もあり、そんな時に先端が曲がるフレキシブルタイプが有効です。引き伸ばすと600mm近くになるので、バイクだけでなくクルマのエンジンルームで落とし物をしたときにも便利です。

工具ショップやホームセンターではさまざまなマグネットピックアップツールが売っていて、磁力の強さをウリにしたり、狭い場所へのアクセス性が良かったりと、それぞれに特徴があります。一方で、強い磁石のツールは磁石のサイズが大きくて狭い場所に接近しづらいとか、狭い場所に入りやすいスリムなタイプに重い荷重を加えると折れたり曲がったりする可能性があります。つまり、1本ですべのシーンに対応しようというのは、ちょっとムシがよいのかも知れません。理想的には重いもの用、軽いもの用を分けて持っておくと良いでしょう。

 

ここで紹介するピックアップツールはアストロプロダクツから発売されているもので、狭い場所へのアクセス性を重視したスリムな磁石を備えているのが特徴です。2種類用意されているいずれも、先端の磁石は直径4mmと5mmと細く、空冷エンジンのシリンダーフィンの隙間に落としたワッシャーなどを拾い上げるのにも適しています。先端部分は直線仕様とフレキシブル仕様があり、フレキシブルタイプの方がアクセス性に優れていると言えるでしょう。

 

また、こうしたピックアップツールは落下物を拾い上げるだけでなく、垂直面にワッシャーやナットをセットする際に、取り付け部分まで落とさず運ぶのにも便利です。

まっすぐ伸びる極細タイプに対して、フレキシブルタイプは手前に邪魔者がいる環境でも落下物にアクセスできます。

まっすぐ伸びる極細タイプに対して、フレキシブルタイプは手前に邪魔者がいる環境でも落下物にアクセスできます。

2タイプとも本体上部にペンクリップが付いているので、メンテ中は作業ツナギのポケットに差し込んでおき、必要に応じてサッと取り出せば、素早く作業に戻ることが可能です。

2タイプとも本体上部にペンクリップが付いているので、メンテ中は作業ツナギのポケットに差し込んでおき、必要に応じてサッと取り出せば、素早く作業に戻ることが可能です。

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