ちゃんとした工具があればメンテが楽しくなる! で、コーケンのソケット工具が欲しいよね

掲載日:2018年04月25日 メンテナンス    

写真・文/モトメンテナンス編集部  記事提供/モトメンテナンス編集部
※※この記事は『モトメンテナンス vol.129』に掲載された内容を再編集したものです

バイクいじりに欠かせないのがハンドツール。ドライバーやスパナ、メガネレンチなど様々な種類の工具がある中で、持っていると便利なのが、ボルトやナットを回すための「ソケット」と、ソケットを回すための「ラチェットハンドル」を組み合わせた「ソケット工具」です。

この工具の特徴は、ハンドルを1本持っていれば、サイズの異なるソケットを交換することで幾通りのレンチとして働くこと。そして日本の工具メーカーの中で、ソケット工具専門メーカーとして名高いのが「ko-ken=コーケン」のブランド名で知られる山下工業研究所。

同社が専業メーカーとしてのノウハウを生かして開発したのがZ-EAL(ジール)である。これは機械部分がコンパクトに設計された最新の自動車やバイクの整備をスムーズに行うため、狭い隙間での使い勝手にこだわり、既存の規格にとらわれずコンパクトさを追求したのが特徴。具体的にはラチェットハンドルのヘッドをコンパクトにして、着脱するソケットの長さも極限まで短縮。同時に外径もギリギリまで小さく設計してある。さらにラチェットの使い勝手にとって重要な、空転トルクの軽さも追求。

空転トルクとは、緩め途中、または締め途中のボルトやナットと回す際に重要な条件で、これが重いとボルトやナットをラチェット動作で「送りながら回す」ことができず、ラチェットハンドルの存在意義と魅力が半減してしまいます。その点で、コーケン製ジールの空転トルクはきわめて軽くて緩め作業、締め作業を快適に行えます。差込角3/8インチのラチェットハンドルと、使用頻度が高いソケットをまとめたZ-EALベーシックセットは、ビギナーからエキスパートまで誰もが満足できる品質を備えたソケット工具セットとしておすすめです。

ko-ken Z-EALのベーシックセット3285ZAの価格は1万8,500円(税抜き)。ラチェットハンドルの差込角は3/8インチで、ソケットは5.5、6、7、8、10、12、13、14、17、19、21、22mmの12個入り。シンプルな段ボールのウレタントレイは、これを取り出して工具箱に入れれば、各パーツをきれいに整頓できる。

ラチェットの空転トルクは一体型の爪より2枚爪の方が軽いという常識を覆し、一体型ながら非常に軽くスリムな仕上がりを可能としたのがコーケン製ラチェットハンドル。ギア数が多くなるほど、ラチェットギア一歯で送れる角度は小さくなるが、歯数を増やしながらギアの滑りを防止するために噛み合いをきつめに設定すれば、空転トルクは重くなる傾向がある。Z-EALのハンドルは36歯でクリック感は軽快。

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