工具を使わない簡単メンテナンス 第3回/ブレーキ点検・ディスクブレーキ編

掲載日:2018年04月17日 メンテナンス    

文/丸山淳大 写真/モトメンテナンス編集部 記事提供/モトメンテナンス編集部
※この記事は『モトメンテナンス vol.124号付録・オートバイのメンテナンスをはじめる本』に掲載された内容に加筆、再編集したものです

Bike Mainte BEGINNERS バイクメンテビギナーズ
5分で調子が良くなる!! 工具を使わない点検&整備

バイクのメンテや点検と聞くと「全部プロにお任せ!!」って人は少なくない。しかし、ひと口にメンテと言っても工具を使わずに簡単にできるものもあるし、目で見るだけで点検できることもある。そんな短時間&簡単で確実に調子が良くなる方法をご紹介していこう!!

ブレーキは安全の要であり、乗る前の点検はライダーの義務である。効き具合やタッチの異常などは、乗ってからの判断となるが、ここでは停車状態で工具なしでできるブレーキの点検を解説していきたい。

ブレーキパッドの残量はキャリパーを外してみれば一目瞭然だが、それにはしっかりした工具が必要となってしまう。単にパッド残量を確認するだけならキャリパーの隙間を覗いて判断することも可能だ。隙間は奥まっていて暗いので、LEDライトなどがあると見えやすい。写真はフロントのラジアルマウントだが、後ろ側から覗けば一目瞭然だ。

リアキャリパーの場合も屈んで後方下側から覗いてみれば、摩擦材の残量を目視確認することができる。同時に、キャリパーピストン周辺部に液体が付着しているなら、正体を確かめよう。すぐ乾く水なら問題ないが、乾かないオイルなら要注意。ブレーキフルードだった場合、どこからか液漏れを起こしているのかもしれない。プロに判断を任せよう。

マスターシリンダーのリザーバータンクが水平になるように車体の位置を調整し、フルード液面を確認。液面はパッドが減った分だけ低下するので、もし規定よりも液面が低下しているなら、パッドが減っているのかもしれない。パッドが減っていないのにフルード量が減少しているならどこからかフルードが漏れていることも考えられるので、プロに点検を依頼したい。

ディスクブレーキタッチがフワフワとして頼りないフィーリングの場合、ブレーキラインの中にエアが混入している可能性がある。多量に入っている場合は、エア抜き作業が必要だ。少量であればブレーキレバーを輪ゴムやタイラップなどで縛っておいて、ハンドルを左に切って一晩ぐらい放置しておくと、タッチが回復することもあるので試してみよう。

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索