走る前に任意保険!

掲載日:2011年11月08日 購入基礎知識バイク購入基礎知識    

バイク購入基礎知識

バイクに乗る者の責任
任意保険には必ず加入

任意保険とは、自賠責保険ではまかないきれない高額な賠償金額を補填することが目的の保険で、その名が示す通り加入は任意です。しかし、交通事故における過去の判例を見てみると、億単位の賠償金支払命令が下された事例は少なくありません。一般道を走行するということは、こうした高額賠償の対象となる事故を起こす可能性や、それらの事故に巻き込まれる可能性があるのです。任意保険の加入は任意ではなく必須条件と認識しましょう。任意保険の保険料は、補償対象と補償額、バイクの排気量、バイクに乗る人の年齢等級(ノンフリート)のほか、バイクの利用状況(事故リスク)によって決定されます。それでは項目別にご説明しましょう。

保険の種類と補償額

任意保険では、どのようなケースで補償を受けるのかを個別に決めるのが基本ですが、保険会社はあらかじめ必要と思われる数種類の保険をパッケージにしたバイク専用のセットプランを用意しているので、これを利用するのが便利です。これは、一般に自動車総合保険「PAP」と呼ばれるもので、保険会社によって内容は異なりますが、最低限、対人賠償保険、対物賠償保険を含むものになっています。一方、自動車保険(BAP)と呼ばれ、1種類だけでも選択可能なエコノミープランもあります。しかし、肝心の対人示談交渉が含まれないことがほとんどなので、あまりお勧めはできません。また、任意保険はそれぞれの保険に対して個別に補償額を設定します。あなたの希望や予算に応じて決めていくことになりますが、対人は無制限、対物が300万~1000万円、搭乗者傷害が200万~500万円程度の設定は必要です。

排気量区分

排気量が125cc以下か125cc超かのどちらかで保険料が区分されます。つまり、250ccも1,500ccも保険料は同一であり、125ccや90ccのバイクは原付50ccと同じ保険料となります。

運転者年齢条件

保険料は、年齢が高くなるにつれて割安になるように設定されています。また、契約時に設定した年齢条件を満たしていれば、そのバイクのオーナーでなくても補償対象となります。自分だけが運転するならば、自分の年齢に見合う条件設定すればよいのですが、自分以外の人が運転する可能性があれば、保険料は全年齢担保にするべきです。また、あなたの年齢が21歳以下の場合は自動的に全年齢担保設定となります。なお、原付(125cc以下)は、全年齢担保と21歳以上担保の2種類のみの設定となっています。

ノンフリート等級別料率

これはほとんどの保険会社がほぼ統一して使用している料金等級制度で、簡単に言えば「あなたの等級によって保険料の割引き額、割増し額が設定されますよ」というモノ。基本的に初回新規契約者は6等級より(特例条件を満たせば7等級からのスタートもあり)スタート、無事故で1年間経過すれば翌年は7等級、その翌年も無事故であれば8等級と年々上がっていき、それと同時に保険料も下がっていきます。しかし、事故を起こして保険を使用した場合は、翌年度より等級は下がり、保険料が上がります。

以上、任意保険の保険料決定のポイントとなる部分について説明してきましたが、現在、各保険会社は独自のサービスを展開しており、どの保険会社のサービスが一番良いかというのは一概に言えない状況です。また、事故が起きた場合の示談交渉などで迅速に行動してくれる信頼できる保険会社を選びたいもの。各社のパンフレットなどでサービス内容を確認し、知人からの情報も重視したうえで自分に合った保険を選んでください。

任意保険

盗難保険について

新車の盗難保険

新車の場合、国内・国外の各メーカーが独自で盗難保険をオプション設定していることが多いようです。新車登録後(基本的に1~2ヶ月以内)に申し込みをすれば、1年間(2年間の場合もあり)バイクの盗難被害からフォローアップしてくれるというもので、被害に遭ったらすぐに警察に被害を届け、その後1ヶ月を経過しても発見されなかった場合、自己負担額10~20%で同種同型新車バイクを提供してもらえるという補償が一般的です。なお、補償内容や保険金額等については、バイクメーカーや提携している保険会社によって違いがあります。

中古車の盗難保険

「中古車にも盗難保険があるの?」と驚かれる方も少なくないでしょう。しかし、これはバイクショップと保険会社との間で設定されている場合がほとんどなので、中古車に盗難保険が掛けられるか否かをショップに確認する必要があります。被害に遭ったらすぐに警察に被害を届け、その後規定の日数を経過しても発見されなかった場合、一定の自己負担額で同種同型もしくは同レベルの中古バイクを提供してもらえるという補償内容は新車とほぼ同様です。ただし、絶版車、特殊なバイクや限定モデルに関しては、それに近い車種のものとなるようです。

任意保険を選びたい

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