カブ生活

ゆるカブ第百十三回「カブ家族よ集まれ~!! @カフェカブ青山」

掲載日:2019年10月20日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

まずはこの絵をご覧ください。川崎からタンデム参加の”緑の親子”さんの娘さん、”あかり”さんがカブを描いたものです。カブの特徴が的確に描かれているでしょう。文句なしで100点満点!

カフェカブは親子や夫婦で参加する。
そんな仲良し家族も多いのです。

前回に続いて9月に開催された「第23回カフェカブミーティングin青山」をお届けします。今年はカブの車体だけでなく、乗っているオーナーさんも気になりまして、第二弾はご夫婦や親子で参加された方に注目します。父親と娘さんのタンデムや、親子や夫婦がそれぞれのカブで参加されています。カブに乗って家族の絆が深まるなんて、とても素敵ではありませんか。

タイトル写真のイラストを描いてくれた”あかり”さんはタンデムもお手の物。C50のリアシートにひらりと跨ります。タンデム用のステップは子どもの足の長さに合わせて高い位置に取り付けられていました。

ちなみに車体は1976年頃のC50を70㏄にボアアップしているそうです。この日、電車で駆けつけた美人の奥様はベトナムの方。ゆえにベトナム製の部品が調達できるそうで、マフラーやホイール、ウインカーなどを交換。特別にお願いしてホーンボタンを押していただくと、サイドカバーのランプが豆電球のようにポワ~ンと灯りました。これは暗がりでもサイドカバーのメインキーの鍵穴が見えるようにしたと言われていますね。

“トモ”さんと息子の”KAI”さんは親子でダブル参加。16歳の”KAI”さんは最年少賞を受賞し、父は第3位を受賞。”トモ”さんは2008年からカブの最小化に取り組んでいて、この車両(左)が4台目。過去には人気投票第一位も獲得しています。カブをこれだけ小さくするには見た目だけでなく走りの安全性も追及するわけで、ちゃんと走って止まれるバランスの良い車体に仕上げるご苦労は計り知れません。

そんな匠である父も二輪デビューしたばかりの息子さんが心配。会場への道すがらバックミラーばかり見て走ってきたそうです。息子さんのリトルカブ(右)は奥様との共有で、リアキャリアを外して大きな前カゴ付けたのは奥様のリクエストを優先したもの。ハンドル幅を肩幅サイズに狭めてマフラーは交換してあります。

こちらは父と娘のW受賞。父の”厚木のカブ乗り”さんはブリジストン賞を受賞。2位に輝いた”リサ”さんのリトルカブは55周年限定車です。「赤の(限定)カブはほとんど見かけないのにカフェカブに(2台も!)いた」と”リサ”さん。彼女は生まれた時から家にカブがあり、部屋の勉強机の脇に置かれたモンキーのエンジンを眺めて育ったそうです。「いつか親子で北海道へ行きたい」とお父さんはうれしそうだったなぁ。

このお二人、それぞれ積んでいるオサレなバスケットを見て声を掛けたらご夫婦でした。妻の”マイキー”さんはカブラで、夫の”カズ”さんは124㏄にボアアップしたC50です。抜けのよさそうなスポーツマフラーですねぇ。ダイナモやクラッチのカバーがメッキ仕上げでまぶしい。どちらの車両も美しく磨かれております。「おおいそまち」(神奈川県中郡大磯町)のご当地ナンバーは100台限定(すでに終了)です。

“ゆうな”さんと”ゆっちー”さん親子はリトルカブのロングシートにタンデムで参加。お父さんのアウトドア好きのおかげで娘さんは0歳児の頃から一緒にキャンプしているそうです。前回のカフェカブでダンロップ賞を受賞。今回はその商品のタイヤを履いてきました。

横浜からの“ワタナベ親子”さんです。世のお父様、14歳の娘とセミロングシートでタイトな仲良しタンデムができるなんて羨ましいですよね。バイク好きでハーレーやメグロジュニアS2も所有。写真をよ~く見ると、娘さんのためにタンデムステップを(スイングアームピポットのすぐ後ろの位置)後付けしています。

パッと見て250㏄クラスのバイクに見えるような車格です。3カ月前にご結婚されたばかりの”キヨタカ”さんと”ナオミ”さん夫妻は2位受賞です。お気に入りのカスタムショップ「AToRiKA」さんで3年前に購入したコンプリートカスタム車。

オドメーターの表示は266キロで、「あんまり乗ってないですよね~」と”キヨタカ”さん。こんなに仲良しですから、これからも二人でカブに乗ってたくさんの楽しい思い出を重ねてくださいね。

“ワタナベ夫妻”はカブ90(HA02)のロングシートでタンデム。カウルの金属モールやウィンカー、金属ガードなど、細かなカスタムを積み上げて、実用車然としたHA02をカジュアルで楽しい雰囲気に盛り上げています。わたしの羽カブ号も同じHA02だから苦労がわかるなぁ。

最後はカブ仲間が集って写真撮影! みなさん、とってもいい笑顔です。カブに乗ったら友人がたくさん増えたり、カブがご縁でご結婚されたり、娘さんとタンデムでお出かけできたり。カブは楽しく人を繋いでくれますね。

さて、「カフェカブ青山」はカブの聖地で開催されるカブのお祭りですから、まだまだ続きます。次号は会場で注目したカブを取り上げます。もしかしたら、あなたのカブが登場するかも~!!

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