ホンダ クレアスクーピー

ホンダ クレアスクーピー – 可愛いスタイルで人気のスクーター

掲載日:2010年02月03日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

可愛いスタイルで人気のスクーターは
水冷エンジン+アルミフレーム採用

車種が豊富な原付スクーターには、女性ユーザーをメインターゲットとしたモデルがいくつかラインナップされています。今回紹介する「クレアスクーピー」は2001年にホンダからデビューしたモデル。曲線を中心とした柔らかなデザインとパステルカラーを基調とした車体色を採用しており、発売当初から女性ユーザーの人気が高く、マイナーチェンジを繰り返しながら現在まで生産が続けられています。クレアスクーピーは可愛らしいルックスの評価も高いですが、その内側にも注目すべきポイントがあります。このモデルがデビューした当時は、2輪の排気ガス規制強化の時期と丁度重なっており、ホンダはそれまで主力だった2サイクルエンジンを全廃し、クリーンで環境に優しい4サイクルエンジンへ切り替えることを表明しています。クレアスクーピーはまさにその過程で生まれた車両で、これまでの2サイクル車両を代替するため高性能を追求し、軽量で力強い出力を発揮するラジエター一体型のエンジン、軽量でありながら剛性感としなやかさを両立した前後2分割式アルミダイキャストフレームを採用。デビューから9年経つ現在においても、他のモデルと比べて軽くて高出力なマシンとなっています。可愛らしいスタイルにスクーターらしい利便性を備えつつ、実は一級品のスペックを持つクレアスクーピーは、なかなか面白い1台と言えます。

ホンダ クレアスクーピーの画像

ホンダ クレアスクーピーの試乗インプレッション

便利なだけでは終わらない
高い走行性能も大きな魅力

一般的に考えると、クレアスクーピー最大の魅力は曲面を基調とした可愛らしいデザインですが、実際に試乗してみるともう一つ大きなアピールポイントがあることに気付きます。それは、力強いエンジンと適度な剛性感のあるフレームから生み出される走りの良さ。現行の50ccスクーターの中でも上位となる4.4psを誇るエンジンは高回転までスムーズに回り、スポーツタイプの原付車両に勝るとも劣らない加速を楽しめます。また、スチールフレームを採用する一般的なスクーターに対し、アルミダイキャストフレームであるクレアスクーピーは車体剛性高く、コーナーリングの感触もしっかりとしたもの。その気になればスタイルに見合わないスポーティな走りも楽しめるほど。ただ、ブレーキが前後ともドラムブレーキということもあり、制動は少し物足りないものを感じがあるのも事実。ただ、街中を快適に走るという本来の用途を考えればこれで十分なレベルでしょう。それを置いても、見た目によらないこのパワフルな走りは、クレアスクーピーの大きな魅力です。

ホンダ クレアスクーピーの画像

利便性ですが、こちらはシティユースのモデルらしく充実したもの。22リットルのシート下収納やコンビニフックなど、必要な装備はそろっているため不便を感じません。軽い車体のお陰で取り回しもよく、狭い場所での転回や駐輪場での押し歩きについても快適です。走りの良さを考えると、軽くて扱いやすいクレアスクーピーの実力は、現行のホンダ製50ccスクーターの中でもトップクラスのポテンシャルを持っていると言えるかもしれません。単に「女性向きの可愛いスクーター」という言葉でまとめてしまうにはもったいない、高性能な1台です。

ホンダ クレアスクーピーの詳細写真は次ページにて

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