ホンダ NS-1

掲載日:2009年04月03日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

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HONDA NS-1

メットイン機能を備えた
ゼロハンスポーツバイク

かつて市場を賑わした50ccスポーツバイクの中でも、ひときわ個性的なモデルがホンダ「NS-1」です。一般的にマニュアルミッションを搭載したスポーツバイクは、ライディングの面白さを追求した代わりに、積載性を犠牲にしているのがほとんど。本来ガソリンタンクがある位置にフルフェイスヘルメットが入るメットインスペースを備えたNS-1は、異色と言える存在でした。ただ、そのためフューエルタンクがシートカウル内に移設されているため、一般的なバイクと少しだけハンドリング感覚が異なり、速さを追求する競技車のベースとしてはあまり注目されませんでした。しかし、その分ストリート向けのスポーツバイクとして評価が高く、大人が乗っても違和感のないフルサイズボディと、同社のNS系カスタムパーツが流用できることもあって、生産終了から10年経つ現在でも高い人気を誇っています。現在の車両ラインナップにおいてNS-1と同じポジションに位置するバイクが無く、中古車市場においては高値安定中。生産中にマイナーチェンジが行われたのは1度だけで、後期モデルの方に人気が集中しており、状態によっては新車価格に迫ろうかというものさえあります。最終型の発売からちょうど10年となるため、今後部品の供給に不安が出てきますが、外装などはカスタムパーツが利用でき、機関については折り紙付きの丈夫さを備えているので、まだまだ遊べる1台です。2サイクルエンジンならではの小気味良いスポーツ性と、毎日の足として使える利便性を兼ね備えたNS-1に、あなたも乗ってみませんか?

年式で見る ホンダ NS-1

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1991年モデル

原付スポーツバイク初のメットイン(ヘルメット収納)機能付きモデルとしてデビュー。前後17インチホイールを採用したフルサイズボディに、NS50系で熟成された2サイクルエンジンを搭載。ミニサイズが多かった原付スポーツカテゴリの中において、乗りやすいモデルとして人気を博しました。

  • ● 24Lのメットインスペースにはフルフェイスヘルメットを収納可能。
  • ● 馬力は当時の規制値最大となる7.2ps/10,000rpmを発生した。
  • ● 前後17インチホイールを採用した大柄なボディで大人にも人気。
  • ● フロントフォーク径も31mmと当時の原付クラスで最も太かった。

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1995年モデル

これまでに無い斬新なアイデアで人気を博したNS-1ですが、2005年にマイナーチェンジが行われました。ヘッドライトがNSR風の1灯タイプから、耐久レーサーをイメージした2灯タイプに変更。点火系を見直して力強さを増したほか、インテークチャンバーの新設などで出力特性を向上させています。

  • ● ヘッドライトが耐久レーサー風の2灯タイプに変更された。
  • ● DC-CDI点火方式と新設計パルサーを採用し、火花特性と点火時期を改善。
  • ● インテークチャンバーの新設やリードバルブ形状の変更で出力特性向上。
  • ● カラーリングはNSRイメージからRVFイメージに変更された。

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1997年モデル

実質的な最終型となるのが、1997年式のNS-1。主要諸元については1995年当時から大きな変更はありませんが、レーサーイメージのカラーリングは廃止され、シルバーやレッドの単色カラーのみの設定のみに変更。1999年まで継続して生産されていましたが、排気ガス規制のため販売終了となりました。

  • ● レーサーイメージのカラーが廃止され、ソリッドカラーのみをラインナップ。
  • ● 主要諸元については1995年型から大きな変更はなかった。
  • ● 販売終了直後、新車が定価以上のプレミア価格にて取り引きされたことも。
  • ● 他の車両が値上げされる中、1995年から定価は299,000円を維持。

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