カメラワークと構成は一見の価値あり! KUSHITANIのYouTubeが面白い

掲載日/2021年7月2日
取材協力/株式会社クシタニ
取材、文/佐賀山敏行(一間堂)
構成/バイクブロス・マガジンズ
個人の日記的映像から音楽PV、芸能人チャンネルにプロのユーチューバーなど、今や世界最大の映像コンテンツといるのが「YouTube」だ。バイク業界を見渡してみても、情報メディアはもちろんのこと、車両メーカーやアフターパーツブランド、さらには個人のライダーなど、バイクにまつわるチャンネルが数多く開設されている。そんななか、映像へのこだわりや練られた構成で好評を得ているのがバイクウェアメーカー「KUSHITANI」の公式チャンネルだ。ここでは同社のYouTubeチャンネルの魅力を掘り下げていきたい。

バイク好き・YouTube好きは、今すぐ
「KUSHITANI PERFORMANCE CHANNEL」をチャンネル登録!

高品質なバイクウェアやレース用革ツナギなどでおなじみのKUSHITANI。読者のなかにも同社のユーザーは多いと思われるが、そんなKUSHITANIファンはもちろんのこと、すべてのライダーに見てもらいたいのが、YouTube「KUSHITANI PERFORMANCE CHANNEL」である。

これはその名前からもわかるとおり、KUSHITANIの公式チャンネルなのだが、同社のPR動画だけではなく、豊富なコンテンツが揃えられているのだ。

たとえば上の動画は、再生リスト「日本再発見の旅」より『一度は走ってみたい阿蘇ツーリング | ホンダ CB400SBでクシタニのライダースカフェまでの旅』。

再生リストとはチャンネル内のジャンル・コーナー分けのようなもので、「日本再発見の旅」では、このように毎回バイクと行き先やテーマを変えて、さまざまな場所へツーリングに出かけている。

特筆すべきは映像の美しさ。まるでテレビ番組や映画のような映像で、コロナ禍や梅雨で自由に走ることができないライダーのモヤモヤをみごとに晴らしてくれるのだ。

他にもフェリーの船内からはじまる『Z900RSの乗りやすさ、そしてこの島 最高の癒しスポットだった!欧風な小豆島をのんびりと 瀬戸内海ツーリング』は、ライダーの旅心をおおいに刺激してくれる秀作。

バイクの走行シーンだけでなく、ドローンを使って港湾を一望した壮大なシーンは、これがウェアメーカーのYouTubeチャンネルであることを忘れさせるほど。

また、ただただ美しいシーンの連続ではないのも魅力である。

たとえば上の写真も小豆島ツーリングのワンシーンなのだが、このあと思わずクスッとさせるオチが待っている。こうした構成力の高さも見逃せないポイントだ。

え? オチが気になる? ……ではぜひ、下の動画を見てもらいたい!

“人”にも注目。ドキュメンタリーのような番組が感動を呼ぶ

「KUSHITANI PERFORMANCE CHANNEL」の再生リストは多岐に及ぶ。KUSHITANIがサポートするレーシングライダーを紹介する「ライダーの声」もそのひとつ。

もちろんこれも、ただインタビュアーとライダーが喋っているだけの動画ではない。インタビューの合間にレースの映像などを挟むことで、これまた実際のレース中継にあるインタビューのようなクオリティーの高さとなっている。

そして注目すべきがその内容。KUSHITANI公式チャンネルでライダーの話を聞くのだから、その内容は当然ツナギやブーツの話かと思いきや……その多くがマシンのことであったり、今季のレースをどう戦っていくのかであったり……レースファンが満足する内容となっているのだ。

そんな「ライダーの声」のなかでも、最新動画『親子の絆で世界へ挑む!スーパースポーツ世界選手権(WSS300) 岡谷雄太(YUTA OKAYA)』は必見の内容。

2019年からスーパースポーツ世界選手権300(WSS300)クラスに参戦する岡谷雄太選手に密着していて、良質なドキュメンタリー番組を見ているようだ。

今後もこのような動画が増えていくことを期待せずにはいられない。

さらにレーシングライダーではなく、業界を代表するジャーナリストを紹介する「ジャーナリストTV」にも注目したい。

早くから映像による発信を手がけてきた丸山浩さんを取り上げ、オフィスやガレージを取材。他のYouTubeチャンネルはもちろん、雑誌などでもほとんど語られなかった氏の想いが約8分の動画に収められている。

ちなみに「ジャーナリストTV」では、他に元MotoGPライダー・中野真矢さんを取り上げたものもあり、こちらも必見の内容となっている。

もちろんKUSHITANI製品もチェックできる

ここまで紹介したように、「KUSHITANI PERFORMANCE CHANNEL」は決して同社製品のPRに限ったものではなく、あらゆるライダーが楽しめる内容となっている。しかし、当然ながら同社製品の情報も知ることができる。

再生リストは「製品紹介」のほか、「ツーリングバッグ」や「レーシング製品」などに分けられているので、気になる製品にすぐにアクセスできるようになっているほか、「定期配信番組」ではたとえば同社のツーリングバッグ9種類を集め、その違いを解説するなど、より詳細な情報が得られるようになっている。

冒頭の言葉をあえて繰り返すと、「KUSHITANI PERFORMANCE CHANNEL」はKUSHITANIファンはもちちろんのこと、すべてのライダーに見てもらいたいYouTubeチャンネルである。豊富かつ高品質なコンテンツは、きっと皆さんを満足させてくれるはずだ。

INFORMATION

住所/東京都世田谷区瀬田3-15-9
電話/03-3708-3551
営業時間/11:00~20:00
定休日/水曜日

富士山をあしらったロゴマークが象徴的なクシタニの本拠地は、昔も今も静岡県浜松市。そう、ホンダやスズキ、ヤマハといったバイクメーカーと、創業の地を同じくしているのです。
バイク用のレザーウェアを手がけるようになったきっかけも、もともと革製品の製造販売を行っていたところに、あるバイクメーカーから、自社ライダー用のウェア製造を依頼されたことにあります。革ツナギ(レザー製レーシングスーツ)メーカーとしてのクシタニの出発点は、そんな要望に応えることだったのです。
記念すべき第一号のレーシングスーツが完成したのは、1955年のこと。さっそく浅間高原レースで着用したライダーからは高い評価を受け、その後の発展は誰もが知るとおり。世界グランプリシーンだけをとってみても、ワイン・ガードナーなど多くのレジェンドが愛用してきており、クシタニのレザースーツが、ライダーのいわば第2の皮膚として認められていることを証明しています。なお、KUSHITANIの革つなぎは、いまも浜松の自社工場において、一着づつ縫製されています。
現在は、レザースーツのほか、レザージャケットなどの革製品、テキスタイル(布地・織物)のウェア類を中心に、プレミアムブランドとして多くのライダーに親しまれています。
また、しっかりとした製品を供給しながら、サーキットの走行会などのイベントや、KUSHITANIカフェの運営など、バイクライフを楽しんでいただくための働きかけも行っています。