ツーリングから街乗りまで!! 豊富なラインナップのクシタニ・エクスプローラージーンズ

掲載日/2020年1月15日
取材協力/株式会社クシタニ
写真/井上 演 取材、文/佐賀山敏行(一間堂)
構成/バイクブロス・マガジンズ
エクスプローラージーンズは、その名のとおり一見するとジーンズかと思われるのだが、じつは素材にはステア牛革が使われている。つまり、れっきとした革パン。クシタニが持つ技術によってジーンズのようなカジュアルさでありながらも、レザーが持つ安全性をしっかりとキープ。ツーリングライダーから街乗り派まで、多くのライダーに支持されてきたのである。
そのこだわりの製法や特徴は、以前紹介した記事「革のメリットをそのままに、気負わずに履けるクシタニのエクスプローラージーンズとは?」に詳しいので、そちらを読んでいただくとして、今回は、同シリーズにラインナップされる各パンツを紹介していきたい。

ライダーの用途や好みによって
それぞれに合った1本が選べる

現在、エクスプローラージーンズとしてリリースされているのは5種類。

スタンダードシルエットの「EX-1216 エクスプローラージーンズ」に、ライディングのしやすさにこだわった「EX-1217R エクスプローラーライドジーンズ」。テーパードシルエットが若いライダーにも人気の「EX-1219 エクスプローラーネオジーンズ」。さらに夏に重宝する「EX-1216M エクスプローラーメッシュジーンズ」がある。

そしてレディース用に専用の型で製作された「EXL-1218 エクスプローラージーンズ(レディース)」を合わせると全部で5種類。まさに、ライダーの用途や好みに合わせて選ぶことができるのだ。

どれもがライダーのことを考えた逸品ばかりなので、どれを選んでも大満足すること間違いなし! その違いをじっくりと読んで、自分に合った1本を選んでほしい。

EX-1216 EXPLORER JEANS
エクスプローラージーンズの基本であり、最もオーソドックスなデザインを持つのがこちら。股上が深めで、バイクにまたがってもお尻が背面から出ないくらい股周りに余裕があるのが特徴。前身頃に切り返しがないため(一枚革)、雨天時などに水が侵入する確率がラインナップ中で最も低くなっているのも大きな魅力。

スタンダードジーンズとしてのシルエットを持ちながら、ツアラーパンツとしての資質も高いというわけなのだ。迷ったら、まずはコレ! 飽きのこないデザインは用途も選ばず、長く履き続けられるだろう。

EX-1217R EXPLORER RIDE JEANS
エクスプローラーライドジーンズはその名の通り、ライディングに適した立体裁断が施されているのが最大の特徴。バイクにまたがった時に突っ張りやすい内股部分を処理し、さらに股を広げやすくしている。股上はエクスプローラージーンズよりも4cm浅くなっているので、シルエットはスタイリッシュ。また、スポーツバイクなどの前傾姿勢の際にお腹への食い込みを軽減してくれるのも嬉しいポイントだ(体型やフォームによる個人差あり)。

「たとえばEX-1216は景色を見ながらツーリングしたり、目的地で散策したい人向け。対してこちらのEX-1217Rはワインディングなど、バイクに乗ること自体を楽しみたい人にぴったりだと思います」と、(株)クシタニ広報部の櫛谷信夫さん。スーパースポーツからネイキッドまで、スポーティーなバイクライフを送りたいライダー向けといえよう。

EX-1219 EXPLORER NEO JEANS
数年前にラインナップに加わったのがエクスプローラーネオジーンズ。最近、若いライダーを中心にブーツインスタイルで履く人が増えたということで、新たにリリースされたという。膝周りに余裕があり、裾に向かってテーパードシルエットが採用されているのが特徴。デザインの魅力もさることながら、乗車時のバタつきも抑えられるのも好評のポイントだ。

ちなみに他メーカーのデニムパンツの場合、テーパードパンツでは膝上などにシャーリング加工が施されていることが多いのだが、クシタニ製の革パンはストレッチ性能に優れているので採用されておらず、すっきりとしたデザインとなっている。

EX-1216M EXPLORER MESH JEANS
夏に快適かつ安全にツーリングを楽しみたいというライダーには、エクスプローラーメッシュジーンズもおすすめしたい。全面にクシタニ独自のパンチングメッシュ加工が施されており、走行風がパンツ内の蒸れを解消してくれる。パンチングの技術はこれまで同社がレーシングスーツで培ってきた技術をそのまま採用。引き裂き強度など、安全性にも不安はない。シルエットはEX-1216と同じ定番スタイル。飽きのこないものとなっている。

EXL-1218 EXPLORER JEANS(LADIES)
女性専用設計の1本。ウエストを細くし、腰骨部分に少し膨らみをもたせるなど、女性らしい美しさを際立たせるシルエットとなっている。

K-4358 K-FORM+ PROTECTOR
エクスプローラーライドジーンズには膝プロテクターが装着できるように裏地にポケットを装備。別売のKフォームプラスプロテクターが装着できるようになっている。こちらは同社のレーシングスーツでも実績のある低吸水高衝撃吸収材で、安全性アップにおおいに役立ってくれるはず。ぜひとも、お気に入りのエクスプローラージーンズとともに揃えておきたい。
※EX-1217RとEX-1719には「K-4095 ベンチレーションソフトパッド」が標準装備。

EX-4233 LIQUID SOAP
革パンでありながら、自宅の洗濯機で洗えるのもエクスプローラージーンズの大きな魅力。こちらの専用洗剤は、エクスプローラージーンズの強力な撥水性能を保持しつつ、泥や皮脂汚れ、ニオイなどを取り除いてくれる。色落ちもほとんどなく、革本来の風合いを保ってくれるのも嬉しいポイントだ。

INFORMATION

住所/東京都世田谷区瀬田3-15-9
電話/03-3708-3551
営業時間/11:00~20:00
定休日/水曜日

富士山をあしらったロゴマークが象徴的なクシタニの本拠地は、昔も今も静岡県浜松市。そう、ホンダやスズキ、ヤマハといったバイクメーカーと、創業の地を同じくしているのです。
バイク用のレザーウェアを手がけるようになったきっかけも、もともと革製品の製造販売を行っていたところに、あるバイクメーカーから、自社ライダー用のウェア製造を依頼されたことにあります。革ツナギ(レザー製レーシングスーツ)メーカーとしてのクシタニの出発点は、そんな要望に応えることだったのです。
記念すべき第一号のレーシングスーツが完成したのは、1955年のこと。さっそく浅間高原レースで着用したライダーからは高い評価を受け、その後の発展は誰もが知るとおり。世界グランプリシーンだけをとってみても、ワイン・ガードナーなど多くのレジェンドが愛用してきており、クシタニのレザースーツが、ライダーのいわば第2の皮膚として認められていることを証明しています。なお、KUSHITANIの革つなぎは、いまも浜松の自社工場において、一着づつ縫製されています。
現在は、レザースーツのほか、レザージャケットなどの革製品、テキスタイル(布地・織物)のウェア類を中心に、プレミアムブランドとして多くのライダーに親しまれています。
また、しっかりとした製品を供給しながら、サーキットの走行会などのイベントや、KUSHITANIカフェの運営など、バイクライフを楽しんでいただくための働きかけも行っています。