ニューモデル速報 ヤマハ TMAX530

掲載日:2012年02月27日 フォトTOPICS    

文・写真/淺倉 恵介  取材協力/プレストコーポレーション

デザインはキープコンセプト。一目見てTMAXだと判るのですが、従来モデルと見比べると全ての造形が変えられていることに気付かされます。エッジの効いたデザイン処理により、一層スポーティなイメージが持たされました。

フルモデルチェンジが発表されたTMAXの
日本国内への導入が決定

スクーターの枠を超えた、高いスポーツ性で人気の高いTMAX。メーカーであるヤマハも、TMAXはスクーターではなく「オートマチック・スーパースポーツ」という独自の存在であるとカテゴライズしています。そのTMAXは、昨年のミラノショーでフルモデルチェンジを発表していましたが、いよいよ実車が日本上陸を果たしました。去る2月7日、千葉県にある 袖ヶ浦フォレストレースウェイ で、報道機関向けの発表試乗会が開催されたのです。試乗会を主催したのは、ヤマハ製バイクの逆輸入車を取り扱う プレストコーポレーション。試乗会の舞台をサーキットに設定するとは、TMAXが本気のスポーツバイクであることを誇示しているのでしょう。

「ライバルはTMAX」をコンセプトに開発されたという新型TMAXは、数々の新技術をフィーチャー、新たにTMAX530というペットネームを得ました。エンジン内部はほぼ新設計され、従来モデルと比較すると最高出力が約3馬力アップ(海外仕様従来モデルとの比較。国内現行モデルからは約8.5馬力向上している)。最大トルク発生回転数を低く設定し、常用域でより強い加速感を味わえるキャラクターが与えられています。車体は約5kgの軽量化に成功、その内約4kgがバネ下重量で果たされたものとのことで、運動性の向上も間違いありません。

発表試乗会当日はあいにくの雨模様だったため、TMAX530の実力を堪能し尽くすことはできませんでしたが、荒天の下でもポテンシャルの片鱗を伺うことはできました。常用域の加速感は、あきらかに従来モデルを上回っています。一刻も早く、TMAX530をストリートで味わってみたいものですが、デリバリーは4月下旬開始と少々先の予定。ですが、各地でTMAX530関連イベントが開催予定とのこと。イベントについては TMAX530スペシャルサイト でチェックしてみてください。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01フォルムは大きく変わってはいませんが、小さくなったヘッドライトなどディティールは全体的にシャープさを増しています。直線的で力強い印象を受けるスタイリングです。

02従来モデルから、寸法上では大きな違いはありません。全長は5mm大きくなっていますが、ホイールベースは1,580mmで従来モデルと同じ数値を採用しています。シート高も800mmと、変更なしとなっています。

03エンジンの排気量は530ccと、従来モデルから31cc増やされています。エンジンの内部パーツは軽量化され、フリクションやポンピングロスの低減を徹底。その結果、エンジン重量を増やさずにパワーアップを実現しています。また、金属チェーン駆動であったドライブトレインをベルトドライブに変更し、リヤ周りだけで約3.5kgの軽量化に成功しています。

045本スポークの新デザインを採用したホイールは、フロントホイールだけでも0.7kgという大幅な軽量化に成功しています。

05ABS仕様もラインナップされるので、ユーザーは用途と好みに合わせて二つのTMAX530を選ぶことができるのです。

06リアのブレーキローターは、従来モデルのΦ263mmからΦ282mmへと大径化。ストッピングパワーを向上させるとともに、放熱量を増大させ性能を安定させています。

07スクリーンは50mmの範囲で高さ調整が可能になり、下部にダクトを設けたことで風の巻き込みを防止。風圧によるライダーにかかる負荷を軽減しています。新たに採用されたプロジェクターヘッドライトは、サブリフレクタを装備し光量の無駄を無くし、配光も優れています。

08ヤマハのスーパースポーツYZF-R1を思わせる、菱形のテールライトにはLEDを採用。消費電力を低減し、長寿命化も図っています。

09スピードメーターとタコメーターはアナログ式。立体導光体目盛りを採用し、非常に見易くなっています。中央の液晶パネルには、オド&トリップメーター、時計、燃料計など様々な情報が表示可能。燃費計と外気温計も追加されました。

10ハンドル下には、左右にコンパートメントスペースを装備。右側はキーロックが可能になっていますので、貴重品収納に便利です。

11シート下のトランク容量は、従来モデルから変更ありません。フルサイズヘルメットの収納が可能です。

12車体のサイドに設けられたブーメラン形状のラインも健在。このラインはTMAXのデザインアイコンのひとつです。

13サイドスタンドは、なんとアルミ鍛造製。目立たないところまで、軽量化が徹底されているのです。

14カラーは4つのバリエーションが用意されます。TMAX530がハイエンドユーザー向けの車種であることを意識した、エレガンスでシックな色合いが選ばれています。明るさが印象的な、このカラーリングは「ブルーイッシュホワイトカクテル1(BWC1)」と名付けられています。

15ツヤ消しグレーをフィーチャーし、アグレッシブでクールなイメージの「マットダークグレーメタリック1(MDNM1)」。

16成熟した大人の雰囲気を漂わす、シルバーを中心としたカラーは「ハイテックシルバー(HTS)」。

17深みのあるツヤ深いブラックが、高級感を引き立てる「ブラックメタリックX(SMX)」。

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