掲載日:2019年06月26日 プロが造るカスタム
取材・写真・文/ガスグラフィックス
取材協力/バイクショップ導楽(TEL 099-204-7744)
シンプルに彩られたキャンディレッドのボディと対照的に、フロントからサイドにかけて大胆に施されたブルーのファイヤーパターン。ロー&ロングというスタイルはもちろんだが、このフォルツァは、グラフィックがキーポイントとなる。
アメリカでは、クルマなどにオリジナルデザインを施すカスタムペイントが古くから親しまれてきた。その明確な起源は曖昧だが、多少デザインが異なるものの、1950年代にはファイヤーパターンが施されるようになっていた。その後、道具と技術の進化により、様々な技法が生み出され、1970年代には自己表現のひとつとして、チューニングカーの世界ではカスタムペイントが必然となっていったのだ。
詳細写真で確認していただきたいが、シート上面に施された安室奈美恵のミューラルも、正にこのカスタムペイントの技法のひとつ。自分の愛車に、自らの生き様や願望などをペイントで表現したローライダーの文化を、ビッグスクーターに落とし込んでいる。
このように、ビッグスクーターはクルマのカスタムとの接点が深い。この多様な表現方法の魅力に気付いたユーザーたちが全国各地に存在するから、たとえブームは終焉したとしても、根強い人気を持っているのだ。