ヤマハ TMAX530ABS

掲載日:2015年01月09日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ TMAX530ABSの画像
YAMAHA TMAX530ABS(2015)

エンジンと駆動系の熟成を遂げた
オートマチックスポーツ

スポーティな走行性能とオートマチックの利便性を高い次元でバランスさせたスポーツコミューターです。それまではなかったこのカテゴリーを切り拓き、人気を博したTMAXの後継モデルとして、2013年に発売となりました。さらに2015年モデルでは、LEDのヘッドライトと新デザインのフロントマスク、フロントの倒立フォーク、スマートキーシステムなども採用。上質感とスポーツ性、それに利便性も向上させました。

エンジンは低中速から太いトルクを発生する530ccの水冷2気筒です。従来のTMAXに比べピストン径は2mm大きくし、吸気バルブも25mmから26mmへと径を拡大。新作アルミ鍛造ピストンや優れた燃焼効率の新形状燃焼室も採用、さらには燃料セッティングの相乗効果を加えて加速性能に磨きをかけています。またバランサー関連パーツの改善でロス馬力を低減。スムーズなエンジンフィーリングを作り出しています。

駆動系には新設計のCVTを採用。二次駆動は従来の2段掛けチェーンから軽量でたわみの少ないアラミド系繊維のベルトに変更し、ダイレクト感のある走りを可能としています。またベルトドライブ化と同時に、リアアームも一新し軽量化。フレームはアルミのダイキャスト材と押し出し材を使った従来の構成を受け継いでますが、エンジンやラジエターマウントの肉厚と締め付けを変更し剛性バランスを最適化しています。

エクステリアはスポーツ性とステータスのバランスを取りながら、凝縮感を強調したデザインとしています。ウインドプロテクション効果に優れるフロントカウルや、高速走行での快適性を確保したスクリーンも採用。スクリーンはハイとローの2つの取り付け位置が選択でき、高さを50mm変更することができます。そのほか、容量約30Lのシート下トランクや小物の収納に便利なフロントポケットを用意するなどユーティリティ面も充実しています。

2015年モデルでは、マットグレーとホワイトの2色を標準モデルとして用意するほか、上級モデルのアイアンマックスにダークグレーを用意。価格は標準モデルが105万8,400円、アイアンマックスが109万800円(いずれも税8%込み)となっています。

ヤマハ TMAX530ABS のここがポイント!
  • ● 低中速トルクの太い530ccの2気筒エンジン
  • ● LEDヘッドライトの精悍なフロントカウル
  • ● 倒立フォーク採用のフロントサスペンション

ヤマハ TMAX530ABSのライバルはこれだ!

  • ジレラ
    ネクサス500ie

    459ccの単気筒を搭載するスーパースポーツスクーター。エンジン出力は28kW、ブレーキには前後が連動したインテグラルシステムを採用。

  • ホンダ
    インテグラ

    モーターサイクルとコミューターを融合したスポーツモデル。デュアルクラッチトランスミッションのオートマチックを採用、エンジンは745cc。

  • アプリリア
    SRV850

    ダブルクレードルフレームに839ccの90度Vツインエンジンを搭載するスポーツスクーター。RSV4シリーズと共通イメージのフロントフェイスを採用。

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