スズキ ジェンマ

掲載日:2011年02月24日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

スズキ ジェンマの画像
SUZUKI GENMA

ふたりで走るための
フルフラットツーシーター

ふたりで走ること、都市によく似合うこと、この2つにこだわって作られた250ccスクーターがジェンマです。そのフォルムは他に類を見ない特徴的な流線型で、ロングホイールベースではありますが前後のオーバーハングを切り捨てることでコンパクトで軽快な印象に仕上げられています。車体に対しリヤタイヤが上下動するのが分かりやすいようにデザインされているところも斬新です。

車体デザインを語る上では外せないシート形状は、機能とマシンコンセプトを両立した独創的なフォルム。シートハイトが低く作られているのは跨りやすさを追求してのことです。また二人のライダーが自然に会話できるように、前席と後席の座面段差が少ないフラットシートを採用しています。もちろんこの低いシートが、車体全体のスタイリングにも大きく貢献していることも見て取れます。シートハイトの低いジェンマには、他の多くのビッグスクーターとは違いシート下に収納スペーが用意されていません。その代わりシートの前側にフルフェイスヘルメットを収納できるフロントラゲッジが用意されています。このフロントラゲッジは、シートに跨ったままヘルメットを脱着し出し入れするという新しいスタイルを造り出しています。

そのほかのユーティリティや装備にも、ジェンマならではの特徴を見ることができます。ライダーの目前に配置された4連メーターは紫色のバックライトで照らされ、夜のライディングを効果的に演出します。後輪のブレーキロックはシート左側に配置されたクロームメッキのレバーで作動と解除ができます。タンデムシートの背面にはバッグレストを兼ねた、ヘルメットホルダー付きグラブバーも装備されています。

ジェンマに搭載されるエンジンは、低速トルクを重視した水冷の4サイクル単気筒です。フューエルインジェクションが採用され、始動性、燃費、環境性能などの面でも高い性能を備えています。リアサスペンションには、タンデムでも1人で走る時でも快適な操縦安定感を与えてくれるリンク式のモノショックが用いられています。しっかりとした足回りが街乗りから高速走行まで高い走行性能を発揮し、快適なライディングをサポートしています。

スズキ ジェンマのここがポイント!
  • ● タンデム走行を意識した造り込み
  • ● 未来感あふれる独創的なスタイリング
  • ● フルフェイスが収まるフロントラゲッジ

スズキ ジェンマのライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    マグザム

    ロー&ロングスタイルや足着き性、タンデム時の快適性などが人気の250ccスクーター。中低速のパワー感を重視したセッティングにより、市街地で優れた走行性能を発揮する。

  • ホンダ
    フュージョン

    1986年に登場した250ccスクーター。快適な乗り心地や走行安定性、リアに設けられたトランク、そしてロー&ロングのスタイルなどが特徴。ただし、現在はすでに絶版。

  • ホンダ
    フォルツァZ

    電子制御式オートマチックトランスミッションを採用する、250ccのスポーティスクーター。マニュアル感覚で変速操作ができるS7モードなど多彩な機能が採用されている。

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