ヤマハ グランドマジェスティ400

掲載日:2010年06月04日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

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YAMAHA GRAND MAJESTY 400

ツーリングを視野にいれたビッグスクーター
上質感にこだわったデザインにも注目

日本のバイクシーンにおいてビッグスクーターは大きな割合を占めていますが、その中でも特に積極的なモデル展開を行っているのがヤマハです。今回紹介するグランドマジェスティ400は、同メーカーが提唱する“オートマチックワールド”の一翼を担うモデルで、ビッグスクーターの実用性だけでなく、ツーリングバイクとしての側面に注目した1台として登場しました。ビッグスクーター+ツーリングというコンセプトでは、2001年にシルバーウイングを発売したホンダが一歩先行していましたが、ヤマハは2004年にグランドマジェスティ250、翌年にグランドマジェスティ400を発売し、追撃を開始します。ライバルに対抗すべくヤマハが選んだ手段、それはスポーツバイクのエッセンスを積極的に投入すること。軽量かつ高剛性なアルミファイキャストフレームの投入や鍛造ピストンを採用した新エンジン、リンク式サスペンションといった装備を採用。ライバルよりもハイパフォーマンスなモデルとして搭乗したグランドマジェスティ400は、これまでの250ccスクーターでは満足できなかったユーザーから支持を集めました。その後、マジェスティやマグザムと排気量が重なる250ccモデルは終息していきましたが、余裕の排気量を持つ400ccモデルは改良ごとによりラグジュアリーな方向性を確立し、快適なオートマチックツアラーとしての地位を固めていきます。2009年には発売以来初のモデルチェンジを受け、よりスタイリッシュな外観へと生まれ変わりました。

さて、中古車市場を見渡すと、在庫台数はそこまで多くはないものの、価格帯は比較的リーズナブルに推移。車検付きスクーターということもあり、手軽な乗り物を求める層からの引き合いが少ないことが一因となっていますが、“タンデムで快適なツーリングを満喫できるオートマチッククルーザー”と考えると、他のツアラーモデルに比べてお買い得感があります。比較的平均年齢の高いユーザーが多いこともあり、カスタム車の割合は少なく、ノーマルに近い良質な在庫がほとんどであることも、注目すべきポイントです。これからのツーリングシーズンに合わせて愛車を探しているなら、グランドマジェスティ400は検討候補に入れておいて損は無いでしょう。

年式で見る ヤマハ グランドマジェスティ400

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2005年式

グランドマジェスティ250の上位モデルとしてデビュー。余裕のある400cc単気筒エンジンを搭載した“オートマチックツアラー”として、ビッグスクーターの新しい使い方を提案した。スタイルも当時流行したカスタムテイストを排し、ロングスクリーンやゆとりのあるサスペンションなど、ツーリングモデルに相応しい装備を与えられている。

  • ● コンセプトは“大人のスポーツセダンの進化”
  • ● アルミダイキャストフレームやリンク式サスなどスポーツバイククラスのスペック
  • ● ツーリングを視野にいれた14リットルの大型タンクを装備

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2007年式

グランドマジェスティ400の初マイナーチェンジは、ツーリングの快適性を高める方向で進化。バックレストが一体化した新シートとタンデム用バックレストを追加したほか、リアサスペンションの調整機能を追加。また、各部のディティールも向上した。2008年には新しいシート表皮を採用し、さらにラグジュアリーな方向性へ進むことになる。

  • ● 新型シートとバックレスト標準装備で快適性アップ
  • ● リアサスペンションに調整機能を追加
  • ● これ以降よりラグジュアリーなスタイルを追求する方向に

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2009年式

初のモデルチェンジが行われたのは2009年。フロントカウルの形状が大きく変更され、よりスタイリッシュなデザインへと進化した。性能諸元に大きな変更はないが、調整式レバーの採用やブレーキフィーリングの向上など、細部が改善されているのが特徴だ。2006年で生産が終わった250の復活はなく、グランドマジェスティ400のみのラインナップだ。

  • ● 新しく採用されたフロントカウルは有機的なデザインが特徴
  • ● レバーに調整機構を追加し、ブレーキフィーリングを向上させた
  • ● テールライトまわりもデザインが変更されている

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