「LMWテクノロジー」による安定感と軽快感の両立の画像

「LMWテクノロジー」による安定感と軽快感の両立

  • 取材協力/ヤマハ発動機  撮影/井上 演  取材・文/佐賀山敏行  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
  • 掲載日/2017年4月5日

トリシティ155最大の特長は、なんと言ってもフロントに2輪を装備している点にある。これにより一般的なスクーターよりも大幅に安定感が増し、安全性を向上させている。ヤマハ独自の技術「LMWテクノロジー」の利点と魅力を紹介していこう。

コーナリングでも急ブレーキでも砂利道でも!?
あらゆるシーンで3輪の恩恵あり!!

3輪による乗り心地を確認するため、街中から高速道路、さらにワインディングを走ってみた。当日は北風の強い1日だったが、高速道路でもふらつくことなく、クルマの流れにしっかりと乗ることができた。コンパクト(軽量級)なスクーターには横風に弱いイメージを抱いていたのだが、良い意味で裏切られた。そしてワインディングでは、トリシティ155が3輪であることを忘れさせるくらい軽快で、連続するカーブをヒラリヒラリとクリアしていく。ヘアピンなどの急カーブでふらつくこともない。ニーグリップのできないスクーターで、低速時でも安心できるのは嬉しいかぎりだ。路肩に積もった落ち葉を前輪が踏んでも、もう片方がしっかりグリップしていればスリップすることはない。ほかにもタンデムや急ブレーキなど、あらゆるシーンでふらつきや危険を感じることがなかったのが印象的であった。

兎にも角にも、3輪による安定感は「抜群」のひとこと。さらに今回、それにプラスして感動したのが、ワインディングでも感じた軽快感だ。つまりトリシティ155は、安定感と軽快感という、一見相反するふたつの要素を見事に両立させているモデルなのだ。

「安全に、だけどスポーティに楽しくバイクに乗りたい」というライダーなら、きっと納得できる1台である。

LMWテクノロジーの実力を検証!

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左右の前輪にはそれぞれ別に片持ちテレスコピックサスペンションを装備している。そのため、段差を乗り越えるときは左右それぞれのサスペンションが動き、安定かつ滑らか。ちょっとした凸凹ならほとんど気にならず、快適にライディングできる。

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一般的なスクーターならふらつきやすいUターンも、トリシティ155なら不安なく回ることができる。車体はしっかり傾きつつも、フロント2輪がしっかりと車体をサポートすることで、低速時でも車体の安定感は高い。駐車場で周りを見ながら、2輪スペースを探している瞬間も不安はなかった。

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フロント2輪によってグリップ力がアップしているため、トリシティ155の制動力はかなり高い。さらにABSを標準装備し、車体自体の安定性も高いので、スリップなどで転倒するリスクも少ない。また、左ブレーキレバーの操作で前後ブレーキをバランスよく効かせられるUBS(ユニファイドブレーキシステム)を装備している。

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たとえばたくさんの落ち葉や砂が混じった道路でフロントタイヤのグリップがなくなったとしても、残るフロントタイヤがグリップしていれば、スリップする可能性は軽減される。フロントに二輪装備するということは、それだけグリップ力がアップしているということなのだ。

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LMWテクノロジーの真骨頂がタンデムでの安心感! パッセンジャーが不意に動いてもふらつきにくく、安定した状態をキープ。ストレスフリーでライディングに集中することができる。ちなみにシート形状や座り心地もこだわりがあり、広い座面と高いフィット感を実現。ツーリングでの快適性を向上させている。

YAMAHA TRICITY155

■エンジン型式 = 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
■総排気量= 155cc
■ボア×ストローク = 50.0×58.7mm
■最大出力 = 11kW(15PS)/8,000rpm
■最大トルク = 14N・m(1.4kgf・m)/6,000rpm
■トランスミッション = Vベルト式無段変速
■サイズ = 全長1,980×全幅750×全高1,210mm
■車両重量 = 165kg
■シート高 = 780mm
■ホイールベース = 1,350mm
■タンク容量 = 7.2L
■Fタイヤサイズ = 90/80-14M/C 43P
■Rタイヤサイズ = 130/70-13M/C 57P
■価格(消費税込み) = 45万3,600円

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