ヤマハ XVS1300CA

掲載日:2015年01月20日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ヤマハ XVS1300CAの画像
YAMAHA XVS1300CA

ミドルクラスチョッパーの新基準を提唱する
北米向け1300ccクルーザー「Stryker」

長いフロントフォークと低く落とし込んだシート、短くカットしたフェンダー、さらには美しいシェイプの燃料タンクなどでワイルドなスタイルに仕上げたチョッパースタイルのクルーザーです。伸びやかなフロントには21インチの大径ホイール、エンジンのトルクを路面に伝えるリアタイヤにはワイドな210mm幅を採用。またエンジン周りの造形やステンレス製のマフラー、ホルダーレス溶接タイプのハンドルバーなどもカスタム感を強調します。なおこの車両、仕向地の北米では「Stryker XVS1300CA」の名称が与えられています。

エンジンはボア径は100mm、ストロークは83mmの水冷60度Vツインで、排気量は1304cc。米国流の単位で言えば80キュービックインチということになります。300度と420度の不等間隔爆発に、低速側を重視したエンジン制御マップ、2-1-2構造の排気管、不快な振動を低減する1軸バランサーなどをコンビネーションし、パルス感あふれる優れた動力性能を発揮。そのほかエキパイ集合部には三元触媒を配置し、シリンダーヘッドにはローラーロッカーアームを用いるなど、多くの技術を投入しています。

車体骨格には、チョッパースタイルと操縦安定性を両立させるスチール製ダブルクレードルフレームを採用。エンジンはヘッド側1点とケース側3点でリジッド懸架することで車体のストレスメンバーとして積極的に活用します。フロントフォークは傾斜角40度、それを6度のヨーク角を持つブラケットと組み合わせ、キャスター角は34度、トレール量は109mmに。これで舵角変化の影響を受けにくい素直なハンドリングを実現しました。

2014年モデルでは「マットグレーメタリック3」「ディープレッドメタリックK」「ビビッドパープリッシュブルーカクテル5」の計3タイプの外装色を用意。そのうちマットグレーのモデルはマフラーやステムなどがブラックカラーとするほか、燃料タンクには排気量を表すEIGHTY INCHのグラフィックを挿入。参考小売価格はマットグレーが122万400円、そのほかのカラーは124万2,000円(いずれも税8%込み)です。

ヤマハ XVS1300CAのここがポイント!
  • ● フロントの長いチョッパースタイル
  • ● 素直なハンドリングの車体ディメンション
  • ● 鼓動感あふれるVツインエンジン

ヤマハ XVS1300CAのライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    ボルト

    950ccの空冷Vツインを搭載するボバースタイルのクルーザー。金属の素材感を生かしたロウメタルな仕上げや、市街地でも扱いやすいコンパクトな車体サイズなども特徴。

  • トライアンフ
    スピードマスター

    長く低く、ちょい不良っぽい雰囲気がホッドロッドなブリティッシュクルーザー。エンジンはトライアンフの伝統とも言える空冷パラレルツインを搭載。排気量は865cc。

  • ホンダ
    VT1300CX

    高張力鋼管のダブルクレードルフレームに水冷Vツインを搭載したロー&ロングスタイルのクルーザー。エンジンとフレームネックの間に空間ができるハイネックスタイルが特徴。

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