こんにちは!バイクブロス通販部の今成です。既に走行5,000kmを超えている自腹アフリカツインですが、最近ちょっと足回りについて悩んでおりまして、今回も北千住にあるモトフリークの浪崎店長にご相談させていただく事となりました。

ここが辛いよアフリカツイン

国道252号

で、このところアタクシが悩んでるのが舗装路面でのタイトコーナー。高速巡航や、中高速ワインディングをゆるーく流している分には問題ないのですが、ちょっと曲率のキツいコーナーを走ろうとすると、寝かし込みのモッサリ感が強く、狙ったラインより大回りになってしまうんですな。

特に狭い山道での上りのタイトコーナーでは、進入からかなり寝かせても大回りしがち。さらにコーナー出口に向かってアクセルを開けていくと、リアが沈み過ぎて更に大回りになります。逆に下りのコーナーではリアの荷重が極端に抜けるのか、リアタイヤがロックしやすく、すぐにABSが介入します。

どのみちオフはほとんど走らないので、もっとオンロードに寄せた設定にならんかのう?というのが今回のお悩みです。誰ですか!「Vストローム1000買った方が良かったんじゃないの?」とか言ってるの!アタクシはアフリカツインが好きなんです!

何は無くともサグ出し

で、今回の作業はモトフリークの浪崎店長に丸投げなのですが、サスセッティングと言えば何はなくとも「サグ出し」ですよね?「ザクとは違うのだよ!ザクとは!」そうです、ザクじゃなくて「サグ(SAG)」です。

念のためですが「サグ出し」とはサスペンションのストローク領域を調整する作業です。具体的には、プリロードアジャスターを使い、ライダーが跨った状態で前後のサスペンションが沈む量を全ストローク量の3分の1に設定するのが目的です。これをやらずにダンパーだけイジるなんてのは、クリープを入れないコーヒーのようなもの、と浪崎店長は言ってましたよ!

サグ出し フロントフォーク

まずはセンタースタンドをかけてフロントフォークを伸ばしきった状態のストローク量を計測。全ストロークで235mmありました。やっぱ長えな、アフリカツイン・・・

サグ出し タイラップ
続いてフロントフォークのインナーチューブにタイラップを巻きつけます。これの移動量でストロークを計測するワケです。ちなみに計測の前にはインナーチューブを可能な限り清掃した上で、専用の潤滑剤を塗布しておくと誤差が少なくなります。今回使用しているのは写真右下の「CCI M-1 メタルラバーMR20(300ml)」。ゴムと金属に適した潤滑剤ですね。

で、ここからライダーが跨っての計測になるのですが、アフリカツインの場合、フロントフォークの全ストローク量が235mm。その3分の1の量ですから、235÷3=78。つまりアタクシが跨った状態で「フロントフォークが78mm沈む状態」になるようプリロードアジャスターで調整すりゃあOK牧場って話です。ちなみに現時点のプリロードは出荷状態(最強から2と4分の1回転戻し)に設定されています。

ミラクル発生

サグ出し ジャスト

で、早速アタクシ(体重72kg+装備)が跨ってみると、、、
なんとジャスト78mm!!(プリロード出荷時設定)これ、サスセッティングの記事書く上で一番困るパターンです… とりあえず数値を捏造しようかと浪崎店長に話を振ってみたのですが、鬼のような形相でこちらを見るので諦めました。。。

リアショック サグ出し

・・・気を取り直してリアショックの測定に入ります。タイラップを入れるのが大変なので、ここではシリコングリスをベチョっと塗っておきます。定規が入らないのでハリガネを使って全ストロークを簡単に測定。早速アフリカに跨がりシリコングリスの移動量を見ると、、、

『おめでとうございます。あつらえたように3分の1ですね』

そりゃないぜセニョ~ル・・・リアも出荷時設定(最弱から7クリック)だったのにドンピシャとはこれ如何に。波乱の幕開けですが、次回はダンパー設定編です。君は刻の涙を見る!

【つづく】

★後編はこちら↓↓↓↓
【アフリカ日記:その10】その足まわりに納得がいかない!PART.2

今回ご協力いただいたのはコチラのお店!

6_MOTOF

今回も協力いただいたモトフリークさんは、北千住のバイク専門のタイヤ屋さん。店長の浪崎(なみざき)さんはタイヤ交換だけでなく、足回りのセッティングにも造詣が深く、走りにこだわるシャイなアナタから、これからもっとバイクについて知りたい!なビギナーさんまで親切に対応してくれますよ!

■モトフリーク 
〒120-0034 東京都足立区千住1-1-9 1F TEL:03-6806-2277 FAX:03-6806-2278
【定休日】水曜日 第3火曜日
http://motofreak.jp/
info@motofreak.jp

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