バイクブロスコミュニティ

初めてのキャンプツーリング

北海道エリア（北海道）　カテゴリ：自然
2019-07-22 22:31:57　走行日：2019-07-20～2019-07-21
グー！（21）

5月に同期からツーリングのお誘いがあり、「今年はキャンプにしよう！」ということになった。しかし、我が家のテントは去年棄ててしまい、しかも5人用だったので、所詮ツーリングには使えなかっただろう。また今年の北海道は、天候が不順でお誘いのあったキャンプツーリングは、何度も順延となり、その間にアマゾンで一人用のテントを買った。
天気予報と睨めっこの毎日が続き、ようやく20日にツーリングを決行することとなり、金曜日の夜に荷物をツーリング仕様にしたFXSTに括り付けた。
土曜日の朝は5時に起床し、6時30分に出発。本当なら石狩や浜益経由で行こうかと思ったが、前日の雨でトンネルが濡れていることは、容易に想像できたので、R275から留萌管内小平町を目指すことにした。
天気予報のとおり、空には雲が多いものの時より晴れ間が見え、とても気持ちが良い天気だ。北竜町に差し掛かったので「ひまわりの里」に立ち寄ったものの、殆どのひまわりはまだ咲いていなかったが、隣にあるパークゴルフ場のひまわりは満開で一足早く夏を感じた気分になる。
北竜を出て留萌方面に向かうが、いつもなら高速の留萌道を走るが、今日は下道を走ることにして、いつも高速から見えていた「留萌ダム」に立ち寄った。
このダムは「ロックフィルダム」というらしいが、粘土や砂利などの層に岩を積み重ねた構造のようで、いつもなら閉鎖しているダムの天端は解放されていたので、反対側まで走って1周することができた。
ダムの下には廃線の危機に直面している留萌本線が見えたので、ダムを後にして「幌糠駅」に向かった。この駅も鉄道車両を改造した駅で、駅内のテーブルには駅ノートが置かれていて、旅の途中で立ち寄った人たちの想いが沢山綴られていた。
留萌市街をショートカットするため、幌糠からは山側に向かって道々550を通って小平に入り、ここから通称オロロンラインを北に向かって走り、10時30分に待ち合わせ場所の苫前の道の駅に到着した。
程なくして同期も霧立峠を越えてやって来たが、北見を出るときに雨に当たったようだ。二人で天塩町に到着したのが11時30分。丁度昼食時なので、数少ない喫茶店「アゲイン」でカツカレーを食べたが、甘口の素朴なカレーに大き目の豚カツが乗っていて、かなりボリュームのある昼食となった。
天塩町からは、道々106号を走り、サロベツ原野と日本海を眺めながら北へ北へと向かったが、あいにく利尻富士は低く垂れこめた雲に隠れ、勇壮な姿は下半分くらいしか拝めなかった。
稚内では、稚内公園で氷雪の門を見て、定番の宗谷岬、そして宗谷丘陵を走り、エサヌカ線に向かうところだったが、雲行きが怪しくなりはじめたので、急きょ予定を変更して、今夜の宿営場所の浜頓別に向かうことにした。
雨には当たらなかったものの、雨の降った直後を走り、全身ずぶ濡れでクッチャロ湖に到着。濡れた芝生にテントを張り、温泉に入ると死んだように眠りに入った。
翌朝は６時には目が覚め、朝食を摂った後、同期とは別行動となり、単独で興部に向かった。興部で知り合いのところに立ち寄り、お昼をご馳走になった。
午後1時には興部を後にして、西興部から下川町に入るが、下川町からは名寄には向かわずに、道々101号を走り朝日方面に向かう途中で、公園に大きな木像が沢山並んでいるのを発見した。
林業の町だけあり、毎年行われている日本最大のチェーンソーアート大会の作品だというが、大胆な構図の作品が多く、力強さを感じた。
下川町から岩尾内湖を通り、愛別に抜けて比布に着いた時には午後3時を過ぎていた。途中、東鷹栖で「田んぼアート」の看板を目にしたので、早速、会場に向かうと今年も広い田んぼに緑、黄色、紫などの鮮やかな色をした稲で「がんばろう北海道2019」というタイトルでカワイイイラストが描かれていた。
旭川市街をパスするために高速道路を走り、深川インターで下道に戻り、R275を札幌に向かって走っている途中、来年5月に廃線となり札沼線の駅に列車が停車していた。夕暮れに染まる駅のホームと静かに発車を待つディーゼル機関車は、何となく哀愁さえ感じさせた。
１泊２日の同期との初めてのキャンプツーリングで、久しぶりに色々な事を話せたことは大きな収穫でしたが、まだまだ、揃えなければならない道具が沢山あることも痛感した旅だった。まだまだお金が掛かりそう…　総走行距離800㎞