アルコール添加燃料はバイクに使えるのか
2015年05月09日 14:14 グー!(6)|コメント(0)
タイでは、ガソリンの種類が多く、
ベンジン95(ハイオクガソリン)
ベンジン91(レギュラー)
ガソホール95 E10(アルコール10%添加ハイオクガソリン)
ガソホール91 E10(アルコール10%添加レギュラーガソリン)
E20(アルコール20%添加ガソリン)
E85(アルコール80%〜添加ガソリン)
と様々ですが、現在では国の方針でベンジンを取り扱っているガソリンスタンドは非常に少なくなっていて、一般的に小型バイクはガソホールを入れています。
それでは、ベンジンとガソホールE10ではどれ位馬力や燃費が変わってくるのかをスクーターで調べてみたところ…。
何も変わらないというのが正直なところです。
ガソホールの方が熱量が低いですので、燃費は悪くなるのは当然の事ですが、実際に数%の違いは誤差の範囲だと思いますし、馬力が落ちるのかといえば、体感できないというのが正直な感想です。
しかし、ネットの情報を見ていると、アルコールの影響でパッキン部分等のゴム類が劣化するとか、タンク内の汚れが落ちてしまいキャブレターに入ってしまうという情報が多々あります。
実際に私のZX-130(ガソホール対策なし)でその様な事は全くありませんし、ガソリンフィルターを見ても全く汚れは見られません。
思わぬ副産物として、水抜き効果があるという情報も散見されますが、キャブレター内をチェックしてみても水はそのまま残っていましたのでその効果も無いようです。
日本でもバイオエタノールを約3%直接混合したレギュラーガソリンE3が試験的に販売されていますが、はっきり言ってしまえば誤差レベルでしか無いのではないでしょうか?
しかし、バイク屋に、「E20の方が安いし、この前ガソリンスタンドの人にE20を入れるか聞かれたんだけど、乗れる?」と聞くと
「走るよ、E20でも。だけど、絶対やめたほうが良い。」
と言われました。
対策前のバイクでも十分使えるが、あまりに高濃度アルコールだと不具合が起こり始めるという事らしいです。
日本でアルコール混合燃料はアルミの腐食が進むという常識が有りますが、これはガイアックスが高濃度アルコール燃料を販売していた時の名残ではないでしょうか。
その他にもキャブレター車にアルコール燃料を入れると調子が悪くなるというものがありますが、燃料を変えたのだからキャブセッティングが必要なのは当然の事とも思えます。
ベンジンを入れたり、ガソホールを入れたりとまちまちな人はインジェクションのバイクに乗った方が便利ですし、どちらかに固定する人はキャブレターでも問題は無いのではないかと思ってしまいます。
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