K'z FACTORY / GSX1100S KATANA カスタム写真
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スズキ GSX1100S KATANA

掲載日:2011年01月26日 プロが造るカスタム    

軽さの実現には物質的軽量化以外の努力も要る

筑波サーキットで年2回開かれるレースイベント、テイスト・オブ・ツクバ(=T.O.T.)のDOBARモンスターエヴォリューションクラスで、Z650を走らせ数々の戦績を上げてきたK'zファクトリー。このカタナはそんな同店にカスタム化が依頼された1台。オーナーのコンセプトはズバリ『モンスターエヴォリューションクラスのレーサー』。同店製アンダーカウルを装着するのも、T.O.T.の車両規則に合わせたスタイルというわけなのである。

「このカタナに関しては、車体まわりからエンジン内部まで、手の入っていないところはないというくらいやってます。各部に装着しているパーツ類もすべて現物合わせでビシッと精度を出して組んでありますしね」(K'z代表・安田さん)

 

それと同様にかなりシビアに取り組んだのが、車体系の軽量化。ホイールをマグ鍛(JB-3)に変更(→バネ下軽量)するのはもちろん、カウル、シートカウル、フロントフェンダーなどはカーボン製に、燃料タンクもアルミ製に変更。細かなところではハンドルバーもサンセイ製カーボンタイプとした。微細な違いかも知れないが、こうしたハンドルまわりのマス低減はハンドリングにも好影響を及ぼすことは間違いない。車体の軽量化とは、こうした地道な積み重ねなくして成り立たないものなのだ(コストも結構かかる)。

 

その成果は「押し回しでも明らかに分かる」という違いをもたらしているとのこと。もちろん、これは前述のとおり高精度で組まれた足まわり、完璧なメンテナンス(いずれも摺動部のフリクションを少なくする要因となる)による成果も大きい。そうした目に見えない部分も含め、ロードゴーイングレーサーと呼ぶにふさわしい1台を具現化したわけだ。

ケイズファクトリー GSX1100S KATANAの詳細写真は次のページにて

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