ホンダ ドリーム50

掲載日:2011年04月13日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ホンダ ドリーム50タイプの画像
HONDA DREAM50

'60年代レーサーイメージの
50ccロードスポーツモデル

ドリーム50は、1995年の東京モーターショーに参考出品して人気を博し、1997年には市販車の発売にいたった50ccのスポーツバイクです。'60年代に世界各地のレースで活躍したCR110をイメージした車体にDOHC4バルブの単気筒を搭載し、現代風にアレンジして仕上げています。

特徴的なのは独特のスタイリングでしょう。スリムで長い燃料タンクとストッパー付きのシート、さらにセパレートハンドル、メガホンタイプのマフラー、アルミリムのスポークホイールまで含め、車体スタイルを構成する要素の多くは'60年代レーサーを意識しています。骨格部分は高剛性のスチールを使ったダイヤモンドフレームで、特にタンク下からシート後端に掛けてのリヤフレームは直線的な形状にしてCR110のイメージを踏襲しています。

エンジンはシリンダーのボア径を40mm、ピストンストロークは39.6mmに設定。ピストンは細部まで最適な形状に設計され、薄型のピストンリングを組み合わてフリクションの低減を図っています。注目のシリンダーヘッドは、バルブの挟み角を吸排気ともに27.5度としてコンパクトな燃焼室形状を作り上げています。吸気バルブ径は14mm、排気バルブ径は12mm、それにレスポンスの良いPCキャブレターを組み合わせ、1万回転以上までストレスなく吹け上がり、低中回転域でも粘り強い特性に仕上がっています。また、クロスレシオの5速ミッションを採用していますので、市街地走行からスポーツ走行まで幅広く対応します。

エンジン外観は、バフ仕上げのシリンダーヘッドサイドカバー、クロームメッキのヘッドカバーキャップなど、仕上げは高品質です。

フロントフォークはインナーチューブ径27mm、ストローク100mmのフリーバルブタイプを採用。軽快なハンドリングと繊細かつキレのある乗り心地を両立しています。また、ブレーキはフロントに240mm径のディスクと2ポットキャリパーを、リアは190mm径ディスクとシングルポットキャリパーを採用し、バランスの良い制動を実現しています。

ホンダ ドリーム50タイプのここがポイント!
  • ● 60年代レーサー風のスタイル
  • ● 50ccのDOHC4バルブ単気筒エンジン

ホンダ ドリーム50タイプのライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    RZ50

    水冷2ストローク50ccエンジンを搭載するスポーツバイク。レトロ調の外観、ネイキッドスタイルなど、当時のトレンドに合わせた内容で登場。ミッションは6速、始動はセル式。

  • スズキ
    GS50

    大型バイクのデザイン要素を取り入れた、入門者向けのスポーツバイク。エンジンは空冷4ストロークの単気筒で、最高出力は3.7kW。ミッションは5速、ホイールは14インチ。

  • ホンダ
    エイプ50

    コンパクトな車体に50ccの空冷エンジンを搭載するスポーツバイク。トランスミッションはリターン式の5速で、12インチのホイールには太めのブロックタイヤが組み合わされる。

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