掲載日:2017年07月25日 取材で見つけた旧車バイク紹介
記事提供/Zeppanバイクス編集部 取材協力/タイムトンネル
※この記事はモト・メンテナンス別冊『Zeppan BIKES 23号』の『物件通信』を再編集したものです
1955年から始まった浅間火山レースは、技術の向上を目的にメーカーファクトリーが競い合う意味合いが強いレースだった。
一方、1959年から開催された浅間クラブマンレースは、プライベーターのためのレースとして始まった。そんな第1回クラブマンレースでの勝利を目的にホンダが投入したのが、ベンリースーパースポーツ(通称ベンスパ)CB92である。当時としては驚異的な常用1万rpmの世界に迫るCB92には、エンジンパーツから車体パーツまで、数多くのレースキット(Y部品)が用意されていた。下馬評通りCB92は125ccクラスの上位を独占。鮮烈なデビューを果たしたのだった。
1959年から1964年までの5年間発売され、モデルの性格から数多く販売されなかったが、それでも当時の高度経済成長の波に乗って現代と比べれば相当数販売され、250ccのCB72とともにホンダ60sを代表する1台としてファンから羨望の的となっている。タイムトンネルで見つけたCB92も、当時のフォルムを残した魅力溢れる一台だ。