普光寺の磨崖仏(大分県)

掲載日:2016年03月10日 日本の絶景100選九州エリア    

文・写真/藤原かんいち

藤原かんいちの写真で旅する日本の絶景100選の画像

日本の絶景100選 普光寺の磨崖仏(大分県)の画像

撮影場所/大分県豊後大野市
撮影時期/2013年06月

穏やかなる不動明王

大分県。瀬戸内海に丸く突き出した国東半島は仏教文化が栄えた土地。寺院や磨崖仏など、多くの史跡が点在することで知られているが、さらにエリアを広げた豊肥地方、豊後大野市にバイクでぜひ訪ねてほしい史跡がある。それは山中に静かに建つ普光寺、その境内には鎌倉時代に掘られたと言われる高さ11mを越える磨崖仏があり、一見の価値がある。僕が訪れた時は梅雨時期で、別名あじさい寺の名の通り、美しい紫陽花が咲き誇っていた。日本最大級と言われる磨崖仏は自然の岩壁に掘られていて、見る人を圧倒する。そして同時に怒りの表情をしているはずの不動明像が、とても優しく穏やかな表情をしていることに気が付く。雨風を長い年月受けたことで不動明もマイルドになったのか?気が付くと眺める僕の顔も穏やかな表情になっていた。

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