宮崎“てげてげ”ツー

掲載日:2008年01月28日 ツーリング情報局九州エリア    

たまには“てげてげ”と。
南国宮崎ツーリング

イメージこんにちは、九州担当のDAIです。今回のコースは、新春の宮崎・日向路をのんびり走る「てげてげツアー」です。“てげてげ”とは宮崎の方言で、“のんびりと・あせらずに”といった意味で、正月休みの間に食と景色を味わいながらの~んびりと走ってきました。宮崎は1年を通して温暖な気候で、特に冬季の日照時間が非常に多いのが特徴です。冬型の気圧配置で山沿いが曇っていても、宮崎平野部は晴れていることが多く、統計によると、日本海側(長崎・福岡など)よりも2倍ほどお日さまがかおを出しているそうです。宮崎に住んでいるとき(宮崎は私の故郷)はそれほど感じませんでしたが、宮崎の空は大きく青く深いです。九州山脈が低い雲をすべて取り去ってくれ、太陽の存在感を一層強調してくれているからなのでしょう。燦燦と降り注ぐ新春の太陽に照らされながら、快晴の青の下で身も心もリフレッシュです。今日は宮崎県・日向市を出発し、国道10号線を南下、途中お昼・おやつをとりながら宮崎市まで“てげてげ”走ります。

イメージさあ出発しましょう。宮崎・日向の実家を出て、国道10号線を南下します。日向市街地を外れると左手に海岸線が見えてきました。まず向かうのは南北延長4kmの「お倉ヶ浜」。国道沿いからすぐに入ることができ、駐車場に車を止めて数十歩あるくだけで白い砂浜と青い海がお出迎え。太平洋に面しているので、遥か何千kmも地平線のかなたからのうねりが、大きな波となって押し寄せてきます。冬の太平洋は比較的波が低いのですが、前日までの低気圧の影響で波が少し高め(人の高さで胸~肩)です。陸風(オフショア)で綺麗に波が形成され、崩れるときの白い波飛沫と深い空のコントラストが印象的でした。

イメージお倉ヶ浜を出て数km走ると今度は「金ヶ浜」が見えてきます。お倉ヶ浜・金ヶ浜は日本有数のサーフスポットでマリンスポーツ(サーフィン)がとても盛ん、年中サーファーで賑わっています。熊本・福岡のサーファーが多く、中には関西方面から長期で滞在するサーファーもいるんだとか。この日は正月休みということもあって、たくさんのサーファーが波乗りを楽しんでいました。国道10号沿い、金ヶ浜を一望できる「太平洋ドライブイン」で小休止。宮崎といえば「完熟マンゴー」でしょう。東国原知事の宣伝効果もあり、いわずと知れた宮崎名産の一品になりました。そのため、ここにも「完熟マンゴー」をつかったお土産品がたくさん置いてあります。ドライブインの人気商品「ういろう」とコラボレートした「完熟マンゴーういろう」が目を引き、思わずゲットしちゃいました。味は…さて置き(わたしは普通の白ういろうが好き)、口に入れるとマンゴー風味が充満し、南国情緒を感じる一品でした。

伝統の街並みを堪能し
宮崎名物、チキン南蛮を食す

イメージ太平洋ドライブインを出たらさらに南下し、日向市の南部に位置する「美々津町」に入ります。美々津は神武東征御船出の地として有名で、伝統文化と歴史ある街並みが色濃く残っています。美々津の街へは国道10号からすぐに入ることができます。国道を外れれば一瞬でタイムスリップ、江戸時代の町屋をしのぶことができるでしょう。じっくりと美々津町を楽しんだら国道10号を南下、数km走って道の駅「日向」に立ち寄ります。道の駅に隣接したサンパークには天然温泉「お船出の湯」があり、温泉の少ない宮崎では身も心も安らぐ貴重なスポットの一つです。湯量は豊富、日向灘に隣接しているのでちょっぴり塩の味・香りがしますが、体の芯からぽっかぽか。湯上りの後は無料の休憩所(畳の大部屋)での小休止で心も体も癒されました。

イメージさあ、そろそろお昼としましょう。こちらも国道10号線沿いにある“おぐらグループ”の「レストラン日向灘」でランチタイム。名前のごとく日向灘を一望することができる店内は開放感に満ち溢れ、海に面した席はすべてガラス張り。雄大な日向灘を眺めながらおいしく頂くことができます。「チキン南蛮」と言えば“おぐら”。いまや、宮崎人なら合言葉のようになっていますが、それもそのはず。宮崎はチキン南蛮発祥の地で、郷土料理といっても過言ではないほど。そのチキン南蛮は“おぐら”の創業者が考えた料理と言われているからです。濃厚な自家製タルタルソースと南蛮甘酢のやわらか胸肉との相性は抜群で、何枚でもおなかの中に入りそうです。久しぶりに食べる懐かしい味と雄大な日向灘の眺め、最高のひと時でした。

10号をひたすら宮崎へ
目的は“なんじゃこりゃ大福”

イメージおなかの燃料補給もOK、国道10号をひたすら南下し、一路宮崎を目指しましょう。都農~川南~高鍋は海岸線と鉄道・国道が平行に走っており、都農町ではリニアモーターカーの実験線(全長7km、現在は廃線)の高架を横に見ながら走ります。左手に時より見える日向灘の白波、右手遠くに尾鈴山を眺めながら“てげてげ”走ってください。佐土原町(現在は宮崎市に合併)に入ると「一ツ葉有料道路」に乗ります。一ツ葉は南国情緒をさらに盛り上げてくれる道路です。県木であるフェニックスが中央分離に茂っていて、広い空と海の間を走る片側2車線の道路は、まるで日本にいることを忘れるくらいに気持ちいいルートでした。この道ではより一層空を広く感じるのですが、それは360度見渡す先に視界を妨げる高いものがないからでしょうね。

イメージ一ツ葉北線を途中で降り、「宮崎臨海公園」へ入ります。臨海公園は宮崎県が宮崎・日南海岸リゾート構想の一環で整備している公園で、「サンビーチ一ツ葉」は海洋レクリエーションを楽しむには絶好のスポット。駐車場も広大で、トイレ・シャワーも完備。敷地内にはバーベーキュー広場(無料!)もあり、毎週でも行きたいスポットです。スケボーの若者も、スケボー用に整備された公園で堂々と楽しんでおり「日本にはこういう自由な公園がたくさん必要だなぁ~」と感じました。今度はBBQセットを持って行こうと思います。さあ、“てげてげ”ツーリングもいよいよゴールです。一ツ葉有料道路北線を降りると「お菓子の日高」が見えてきます。今日のおやつは名物「なんじゃこりゃ大福」を頂くことに決めていました。なんじゃこりゃ大福はその名のとおり「なんじゃこりゃ!?」といいたくなる生菓子で、こぶし大の大福の中に、苺・チーズ・つぶあん・栗がぎっしり、「大福のオーケストラやぁ~」と一気にほおぼったのでありました。

スポット紹介

お倉ヶ浜(宮崎県観光情報サイト)

URL/宮崎県観光情報サイト

美々津町(宮崎観光写真サイト)

URL/宮崎観光写真サイト

お船出の湯

住所/宮崎県日向市大字幸脇303-5

電話/0982-56-3800

営業/10:00~22:00

定休/月曜

URL/お船出の湯

レストラン日向灘

住所/宮崎県日向市美々津町2255-1

電話/0982-58-0134

お菓子の日高 工場直売店

住所/宮崎県宮崎市日ノ出町160-1

電話/0985-23-3200

営業/9:30~19:00

URL/お菓子の日高 工場直売店

宮崎臨海公園

住所/宮崎市新別府町前浜1400-16

URL/宮崎臨海公園

DAI
プロフィール
DAI

32歳。長崎県在住。ハーレー「FXDL」に乗り、陽気な仲間と九州中を駆け巡るバイカー。仲間と「ぶらっくさんだー髑髏軍団」なるMCを主宰しているものの、決してコワモテではない。その素顔は陽気で優しいお父さんだという噂。

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