涼を求めて早朝の軽井沢へ

掲載日:2015年09月16日 ツーリング情報局甲信越エリア    

走行エリア/群馬県、長野県
走行した道/県道51号線、国道18号線、県道133号線、白糸ハイランドウェイ、国道146号線、県道213号線
投稿者/プラムフィールドさん 取材日/2015年08月15日

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絶景とマイナスイオンで暑い気分をクールダウン

猛暑日が続く8月、こんな季節にバイクで気持ち良く走るには、避暑地に限る!そんな想いを抱き、計画を立てたのは、世間がお盆休みに入った頃でした。しかし、いくら涼しいところでも、渋滞が続くようでは、到底気持ち良く走ることはできないと考え、早朝ツーリングを決行することとなりました。夏の暑い日に気持ち良く走りたいという方の参考になれば、幸いです。

朝6時、上信越自動車道の松井田妙義ICに到着。この時間帯、高速道路は、普段より少し車が多いかなとも思いましたが、詰まる事も無く、スムーズに流れていました。松井田妙義ICを出た後は、県道51号線を介して国道18号線で軽井沢方面を目指します。出発直後の国道18号では、左手に、岩肌が雄々しい妙義の山々を見る事ができます。ちなみに、有名な釜飯屋さんの手前にあるコンビニの駐車場からは、さえぎられる事の無い山々の姿を眺める事ができます。

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信越本線の横川駅を過ぎると、国道18号は、新道と旧道の分岐に差し掛かります。今回は、旧道を選択しました。理由としては、旧道沿いにある碓氷湖と、碓氷第三橋梁(通称眼鏡橋)を見学したいと思ったためです。

旧道の碓氷峠は、184ヵ所のカーブが続く峠道で、直線区間が殆ど無く、道の荒れも少ないため、車では厳しいタイトコーナーの連続も、バイクで走るには本当に楽しい道だと感じます。この道を気持ち良く走るためにも、早い時間に行くのはお勧めです。

この道沿いには、アプト式鉄道時代に使用されていた文化材の、碓氷第三橋梁(通称めがね橋がある事が有名で、この日も早い時間帯にも関わらず、数組の見学者がいらしてました。ところが、この碓氷峠で見落とされがちな名所がもうひとつあります。それが、冒頭の写真に写る碓氷湖です。妙義側からですと、峠の上り始めで、眼鏡橋より手前の左側に、入口があります。この碓氷湖は、景色が綺麗なのはもちろん、トイレも綺麗なので、休憩場所として便利だと思います。

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言わずと知れた眼鏡橋は、写真の場所が撮影スポットとして有名です。この場所は、車が2、3台停まれば埋まってしまうような駐車スペースで、実際の駐車場は、カーブを2つ位越えたところにあります。しかし、2輪の場合、このカーブの反対側に設けられたスペース(ポールで仕切られていて車は侵入できない)に停めることができます。眼鏡橋の上を見学に行く際には、そちらにバイクを停めて行く方が、後から来る方の駐車や撮影の妨げにならずに済むでしょう。

なお、夏場に眼鏡橋の上を見学に行く際には、ジャケットを脱いで行く事をお勧めします。気温20度程度のこの日でも、メッシュジャケット着用のままでは、結構汗をかきました。眼鏡橋を出発した後は、小気味よいカーブが連続するワインディングを楽しむことができます。峠道としては、妙義側から軽井沢へ向けて走る場合には上りとなり、軽井沢から妙義側へ向けて走る場合には下りとなりますので、上りが苦手、下りが苦手という方でも楽しむ事ができるでしょう。

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碓氷峠を抜けて軽井沢へ入った後、軽井沢駅入口の交差点を右折し、県道133号線へ入ります。その後、東雲の交差点を左折し、直進すると、珍しいロータリー型の交差点にさしかかります。ロータリー型の交差点では、左回りに4つ目の細い道(来た道の向かいとなる道)へ入り、直進します。この道を150m程進むと、右手に雲場池が現れます。雲場池は、紅葉が有名なスポットですが、夏場は静かで涼しげな表情を見せてくれます。閑静な別荘地帯の中にあるため、車の駐車スペースは少し離れたところになりますが、バイクであれば、入口の駐輪スペースに停めることができます。

雲場池を見学した後には、再び県道133号に戻ります。この道を北上し、白糸ハイランドウェイ(有料道路)へ向かいます。白糸ハイランドウェイへ向かう県道133号沿いには、映画『風立ちぬ』に登場した旧三笠ホテルが存在し、これを右手に見る事ができます。時間がある場合には、立ち寄って見学するのも良いでしょう。ちなみに、旧三笠ホテルを見学するための駐車場は、旧三笠ホテルを過ぎてからしばらく進んだ左手に存在します。

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旧三笠ホテルを過ぎてから、白糸ハイランドウェイの料金所までは、上りのワインディングが続きます。早い時間帯であれば、気持ち良く走る事ができるでしょう。白糸ハイランドウェイの通行料金は、二輪200円です。

白糸ハイランドウェイは、広葉樹のトンネルの間を抜ける舗装林道の体をなしながら、観光バスも行きかう事のできる道幅の広い道路で、舗装面もしっかり整備されているため、非常に気持ち良く走る事ができます。白糸ハイランドウェイ沿いには、竜返しの滝と、白糸の滝が存在します。旧軽井沢側からのアクセスでは、料金所から1km程度のところに、竜返しの滝への誘導路と駐車場が存在し、4kmほどのところに、白糸の滝への誘導路と駐車場が存在します。

白糸の滝への誘導路は、駐車場の1.5kmほど手前にも存在し、バイクであれば駐車する事も可能であるため、間違ってそこで停まってしまうと、山中の自然歩道を歩くことになります。なお、白糸の滝の駐車場は、割と早い時間帯であっても、かなりの車が停まっており、混雑していました。当然白糸の滝を見学する人も沢山いるため、滝を楽しみたいという方は、竜返しの滝へいかれた方が良いかもしれません。

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白糸の滝を後にして白糸ハイランドウェイを抜け、国道146号線(通称:日本ロマンチック街道)へ入り、中軽井沢方面へ下ります。この国道沿いには、星野リゾートエリアが存在するため、お店がオープンする時間帯には渋滞が発生しますが、その区間を抜ければ、渋滞は解消される事が多いです。

国道18号と交差する中軽井沢の交差を左折し、軽井沢方面へ戻ります。ここからのルートは、行きと同じで、国道18号を通って碓氷峠を抜け、県道51号に入りました。今回は、このまま高速道路に乗ってしまうのはもったいないと考えたため、松井田妙義ICを通り抜け、県道213号線を右折し、「道の駅みょうぎ」に立ち寄りました。

岩肌が雄々しい妙義山の麓にある道の駅みょうぎは、施設自体が高台にあるため、駐車場からは、下界の街並みを見渡す事ができます。道の駅みょうぎで、見上げる山並みと眼下のに広がる街並みを楽しんだ後は、松井田妙義ICへ戻り、午前11時頃、帰路へ就きました。

休日の早朝ツーリングは、夏場の人気スポットでも、渋滞を殆ど感じる事なく走りと風を楽しむ事ができます。普段時間が無いと嘆いている方は、こんな楽しみ方をしてみるのも良いのではないでしょうか?

立ち寄りポイント・スポット紹介
  • ● 碓氷湖(群馬県安中市松井田町坂本)
  • ● 碓氷第三橋梁(眼鏡橋)(群馬県安中市松井田町坂本地内)
  • ● 雲場池(長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢)
  • ● 白糸の滝(長野県北佐久郡軽井沢町長倉(小瀬))
  • ● 道の駅 みょうぎ(群馬県富岡市妙義町岳322-7)

レポーター プロフィール
プラムフィールドさん
所有バイク/DUCATI S2R800
さまざまな車種を乗り継いできましたが、結婚を期にすっかりバイクから遠ざかってしまっていたところ、昔あこがれていたバイクに偶然出会い、気軽に楽しむをモットーに復帰したリターンライダーです。

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