利根郡みなかみ町・一ノ倉沢

掲載日:2009年09月11日 ツーリング情報局関東エリア    

このレポートは BMW BIKES Vol.47 (2009年6月16日発売)掲載の『BBC Report』を再編集したものです。

ツーリング情報局

思わず美しさに絶句

3月の終わりに私の家の近くにも首都圏中央連絡自動車道(圏央道)のICができました。また、北関東自動車道路が東北自動車道とつながり、群馬・栃木・茨城の3県が高速道路で結ばれる日ももうすぐです。今回は、そんなアクセスが良くなった群馬県みなかみ町の谷川岳「一ノ倉沢」に行ってきました。

 

みなかみの市街地を抜け、国道291号線は高度を徐々に増し始めます。谷川岳ロープウェイを過ぎる辺りからは道が急に細くなり、木々の間を抜けるように進むと、正面には谷川岳、一ノ倉沢が見えてきます。一ノ倉沢は、日本三大岩壁の一つに数えられ、絵葉書やポスターなどでもおなじみですが、実際にその場所に立ってみると、その存在感やスケールの大きさに圧倒されそうになりました。標高は、2,000mにも満たない山なのに毎年たくさんの人が訪れ、人々を魅了し続けています。

 

これから谷川岳をはじめ山々は、新緑の季節を迎え、木々の緑と残雪の白、空の青さが一段と映えます。以前は夏になっても雪が残って万年雪になっていましたが、近年の温暖化で雪が無くなることが多くなったようで、この美しさを見ることができる間に訪れたいものです。

 

ここから少し戻ったところにもう一つ紹介したい場所があります。それは、JR上越線の土合駅です。鉄道ファンならご存知の方も多いと思いますが、日本一のモグラ駅です。上り線は、上越線がまだ単線だった頃のもので地上部分にあり、駅舎を入り改札を抜けるとすぐに行けますが、下り線のホームは複線化によって新しくできた新清水トンネルの中にあり、ホームからは486段の階段を上がっていかなければ地上に出ることができません。現在、土合駅は無人駅となっており、駅への出入りは自由にできます。

 

トンネルの入口付近から見ると、まるで奈落の底へ行くように感じ、始めはちょっとした冒険気分でしたが、ジャケットにブーツの重装備だったので、途中からは来たことを後悔し帰りはヘロヘロでした。

 

 

正面に谷川岳「一ノ倉沢」を望む。

正面に谷川岳「一ノ倉沢」を望む。

吹割の滝は、滝壺から見上げるのではなく、川底に水がなだれ落ちる感じがおもしろい滝です。今頃は雪解け水で水量も豊富でなかなかの迫力があります。

吹割の滝は、滝壺から見上げるのではなく、川底に水がなだれ落ちる感じがおもしろい滝です。今頃は雪解け水で水量も豊富でなかなかの迫力があります。

みなかみ町に向かうルートとしてオススメは、日本ロマンチック街道(国道120号線)を使うコースと赤城山麓を経由して来るコースの二つです。日本ロマンチック街道沿いには、吹割の滝や丸沼・菅沼などの見所が多く、また赤城山麓を経由してくる道は、関東でも有名なワインディグで、紅葉もGOOD! 春~夏はロマンチック街道。秋は赤城山麓経由。という使い分けはいかがでしょうか~

土合駅。(群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽字仙ノ沢)

土合駅。(群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽字仙ノ沢)

 

夏の暑い時期でもひんやり感じる地下の駅。でもこの階段の上りはかなり汗をかきます。エスカレーターを設置予定だとか。ちなみに地下ホームへは地上から約10分階段を下りなければつきません。

夏の暑い時期でもひんやり感じる地下の駅。でもこの階段の上りはかなり汗をかきます。エスカレーターを設置予定だとか。ちなみに地下ホームへは地上から約10分階段を下りなければつきません。

坂本 陽勇さん Teruo SAKAMOTO (BMW BIKES Correspondent)
プロフィール
坂本 陽勇さん
Teruo SAKAMOTO (BMW BIKES Correspondent)

茨城県稲敷郡在住。雪がほとんど降らない気候と信号の少ない田舎道。地元でみつけたライダーに適した環境をBMW R1100RTで愉しみながら、茨城、栃木、千葉、福島などのエリアもカバーする。

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