『たびたび、旅へ』

第13話 ようこそキャンプ道具の泥沼へ! 焚き火台編

掲載日:2017年09月15日 タメになるショートコラム集たびたび、旅へ    

Text & Photo/NOBUWO

焚き火台はこのように草地の上で焚き火をしても、地面を焦がさないことが大切。小さな燃えやすい木を最初に燃やし、上に載せた大きな薪は湿っていたので、熱で乾かしてから燃やす。

いよいよ秋の行楽シーズンということで、ここ3回はキャンプ道具について語っていますが、本番はまだまだこれからなので、もうちょっとキャンプ道具の泥沼を続けます。第4弾である今回は「焚き火台」について。

そもそも皆さんは焚き火台をご存知でしょうか?焚き火台とはその名の通り、焚き火をするための台のことです。

地面で直接焚き火をすることを「直火」と言います。例えば草の上で直火をすると、そこの地面が焼け焦げてしまい、再び草が生えてくるまでには膨大な時間を必要とします。また、何も処理しなければ、ずっと地表が黒いままなんです。

そういった地面へのダメージと美観の観点から、最近は直火を禁止しているキャンプ場が非常に多くなっています。そして、そんな場所で焚き火をするための道具が「焚き火台」というわけです。

焚き火台にも複数人で使う前提の大きな物から、おひとり様サイズの軽量コンパクトなものまで、さまざまなタイプがあります。

キャンプツーリングにおける、焚き火台に求められる要素は以下のような感じです。

●焚き火が楽しめること
焚き火をするための台ですから、これは当然のこと。キャンプ場で売っているような良質の薪から、濡れた倒木を斧で切り出したような条件の悪い薪まで、あらゆる薪を効率よく燃やすことができ、また火力の調整が容易。また草地でも地面にインパクトを与えないことも大切。

●調理ができること
せっかく目の前で焚き火をしているのですから、その熱源を調理で使わない手はありません。焼く、炒める、煮るなど、クッカーもしくは直接炎で調理ができることが大切。

焚き火台の上に網を載せれば、直接肉や魚が焼けるほか、クッカーを載せて煮たり炒めることも可能だ。

●収納性
バイクなのでバックパッキングほど小さい必要はありませんが、ある程度は小さく収納できないと運搬に困ります。重量は2kgぐらいまでで、重くても3kgが限界かと。逆に小さいと、薪を小さくしないと入らないし、常に追加しなくてはならないので、適度な大きさも必要。

僕が現在愛用しているのは「笑's」というメーカーの「A4君」という焚き火台です。しっかりとした作りで、焚き火と調理が両方楽しめるのはもちろん、折り畳むとA4サイズになります(これが名前の由来でしょう)。

組み立てが簡単で、湿気た薪もよく燃え、調理もしやすい。焼き面も1人か2人なら充分なサイズで、また火を焚いていても足を持てば移動ができるなど、焚き火台としては文句のない性能です。もう7、8年使っているのでさすがにボロボロですが、今でも機能はしっかりと果してくれます。

ただ、少し重いのが気になっていました。「もう少し軽いのがあればいいなぁ」と思っていたところ、最近一回り小柄な「B5君」が登場したので迷うことなく購入しました。

これが笑'sの焚き火台ラインナップの一部。上からA4君、B5君、B6君。僕はA4君とB5君を所有。B6君も軽量コンパクトだが、小さ過ぎて使いづらい。荷物が制限される登山や自転車向けだ。

こちらはA4君が1,900gなのに対して700gも軽い1,200gで、収納もB5サイズ。それでいて焼き面は1人なら充分のサイズなので、これからのメインとなってくれることでしょう。

A4君は普通に入手できますが、B5君は初期ロットの100台が完売してしまったようなので、欲しい方は来シーズンにチャンスをうかがってみてはいかがでしょうか?

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索