『たびたび、旅へ』

第4話 ガス欠は身近なトラブル?

掲載日:2017年07月28日 タメになるショートコラム集たびたび、旅へ    

Text & Photo/NOBUWO

長野や福島、北海道の小さな街などでは夕方5時ごろ閉店するのは普通のこと。場合によってはサービスエリアの24時間営業のスタンドも使える。ガソリンを入れるためだけに1区間だけ高速に乗るのも手段のひとつだ。

前回は日帰りツーリングの持ち物についてご紹介しました。道具を揃えたら、いよいよツーリングへ出発するわけですが、その前にツーリングではどんなトラブルがあるのか? 今回はわりとよくあるガス欠のお話を。

ガス欠とはその名の通りガソリンが無くなり、走行できない状態ですよね。そんなマヌケなトラブルが多いの? と思われがちですが、実はこれが一番多いトラブルなんです。

そもそもなぜガス欠してしまうのか。それはツーリング先が意外と「田舎」だから、なんです。ツーリングは基本的に山岳のワインディングや高原に行くことが多いですよね。当然そういった場所ではガソリンスタンドの数もそう多くありません。そして田舎のガソリンスタンドは、夕方5時ぐらいに閉まってしまうことや、日曜日は休業ということが多々あります。燃料残量が少ない状態で、目当てにしていたガソリンスタンドが閉店もしくは休業日にあたり、結果、ガス欠に陥ってしまうことになるんですね。

ガス欠を回避するポイントは、燃料が3分の1か4分の1(そのバイクの燃料容量による)になったら、次のスタンドで入れることを習慣づけるといいでしょう。ガソリンスタンドが対向車線側にあると、つい「次の進行車線側でいいや」となってしまいますが、僕はそれで何度も失敗しています。対向車線側だからといって、面倒がらずに給油するのがポイントです。

もしガス欠になってしまった場合の解決方法としては……

●営業しているスタンドまでバイクを押す
●同行者から分けてもらう
●通りがかりの車やバイクから分けてもらう
●ロードサービスを呼ぶ

……というパターンです。一番手軽な方法は、同行者や通りがかりの車から分けてもらうことでしょう。その際に必要な道具は、燃料用チューブと空き缶、もしくはペットボトル。

一時的にガソリンを移す容器は、キャップのついた大きめのコーヒーの空き缶などがベスト。ペットボトルでも可能だが、ガソリンを入れるとどんどん溶けるので手早く行おう。燃料用のチューブはホームセンターで1メートル200円ぐらいで入手可能だ。

手順としては、給油口にチューブを挿入し、口でガソリンを吸い出し、燃料を空き缶に入れ、それをガス欠のバイクに移す、という方法です。燃料コックのある昔のバイクならもっと簡単にガソリンが抜けますが、インジェクションを採用しているバイクから燃料を抜くにはこの方法が手軽です。燃料の少ない車からだと、1メートル以上の長いチューブが必要になります。

空き缶は少しガソリンで洗ってから使いましょうね。また普通のビニールチューブや、ペットボトルの場合は、ガソリンで溶けてしまうこともあるので、手早く行なう必要があります。あっ、もちろん、移行の際は火気厳禁ですよ。

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