アドバンテージ流 Z系改造論 #01 コラム『カスタムの真面目な話』

『カスタムの真面目な話』

アドバンテージ流 Z系改造論 #01

Column #356  掲載日:2014年02月12日

Text/Noboru NAKANISHI ( ADVANTAGE )

コラム『カスタムの真面目な話』 

皆さんの中で「旧車」と言えば何をイメージしますか? 私の場合は、高校生時代に乗りたくても乗れなかった車両全体です。特に憧れはカワサキのZ2でした。今では40年ほど前のバイクは全て所有したい! という想いもあります。特に不人気車とか、乗り難くてボロイ、なんて言われると完璧にしたくてムズムズします。ということで、今回からZ系に焦点をあててお話をしましょう。

 

最近、Zの市場は“無い物が無い”と言うほどパーツが溢れています。海外製のイミテーション等は除きますが、アメリカでZ系は長年ドラッグレースに使用されていたこともあり、パーツやリプレイス品は潤沢です。しかし日本人が使うにあたり、不具合が多いと言わざるを得ない点も多々あります。“大味”過ぎて、日本人の繊細な感覚や、完全な車両を知ってる日本人にとって、海外製リプレイス品の品質はあまりにも低過ぎるのです。しかも全てが“大き目”と言うか、容積にしても何にしても、過大なくらい与えていると言えるでしょう。結果的に乗りやすさなんてものは微塵も無いような車両になってしまいます。そんなバイクに乗りたいでしょうか? そんなことはありませんよね? ですから、日本で全てをコントロールして作る、という事が重要になります。

 

そんな中でも、特に大物(最重要保安部品やミッション、サスペンション等)は意外と少なく、日本製となれば皆無です。そこで1999年より、ADVANTAGE KYBでφ38の正立フォークを作り、販売してきました。大物だけに、それなりに高価な製品になってしまいますが、市場ではものすごい支持を集めました。そこで思ったのが、やはり困ってるユーザーさんは多く、純日本製品が期待されていた、ということです。

 

それを受けて本物を市場に出していこうと考えた訳ですが、Z系カスタムの傾向として、10年以上前は現在のレーサーに近いようなものを求めるのが主流でした。しかし近年は、ノーマルの新車を目指す方向になってるようです。PMCさんの影響が非常に強いと思います。

 

Z系のサスペンションを作るなら、当然SHOWAではなく当時のメーカーであるKYBです。外見はあくまで当時のまま、中身は現在のノウハウを大きく取り入れてチューニングした設計です。車両自体、販売から40年以上も経っている訳ですから、そのパーツを再現していくのは大変な作業です。今とは違いすぎる交通環境や路面、タイヤの性能など全て、過去のサスペンションのデータは使えません。当然と言えば当然ですが、今現在の環境に求められる性能を与え、現在に甦らせたい、というのがアドバンテージ流Z系改造論なのです。

 

続きは次回で。

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