鍛造ホイールEXACTの勧め #01 コラム『カスタムの真面目な話』

『カスタムの真面目な話』

鍛造ホイールEXACTの勧め #01

掲載日:2013年12月04日 記事カテゴリ タメになるショートコラム集カスタムの真面目な話   

Text/Noboru NAKANISHI ( ADVANTAGE )

今回は“鍛造ホイール”についてお話ししましょう。

ホイールに求めたい性能は何ですか? ハイパフォーマンスですか? 耐久性ですか? ルックスでしょうか? 初回としましては大まかな切り口について説明させて頂きます。

我々が着手した時点で、一番重要なのは安全性とライフ(耐久性)です。いつも言うように「良い」のは当たり前ですね。やはりパーツとしては大物ですから、製作者側としては狙いどころ満載です。

鍛造ホイールが盛んになりだしたのは、近代F-1(Formula One)での採用からでしょう。鍛造ホイールは“熱間鍛造”と言う製法で造り上げられています。狙いどころはマグネシウムの体力をアップさせること。その次に重量配分(回転のバランス)です。オートバイは2輪であるが故に、手を放せばいとも簡単に転倒してしまいます。

みなさんは“地球駒”という物をご存じでしょうか? 一旦回りだすと倒れること無く、また倒れようとすると垂直状態に復帰する姿が印象的ですよね。これは“ジャイロ効果”という現象の恩恵によるものです。

よくユーザーさんから言われるのが「どのくらい軽量化したんですか?」です。ここからしても、今でも“軽量神話”は根強いことが分かりますね。

極論ですが、ホイールの重量が“0kg”だったらどうなんでしょう? 素晴らしいパフォーマンスと安定性が確保できるのでしょうか? 答えは“NO”です。地球駒の例えでもあるように、回転してる物も外周に適度の重さがあるからこそ、あのような1軸の駒が倒れずに回り続ける事が出来るのです。

もう少し詳しく言うと、基本的に前輪は軽く、後輪は重くなっていますので、前輪は後輪より早く倒れようとします。でも前輪と後輪は、当然フロントフォークとスイングアームによってフレームに繋がっていますので、結果的には前輪の方向へ推進力が働き、倒れない、というわけなのです。

このように、ただホイールだけを見るのではなく、我々製作者はトータルで考える必要があるのです。従来よりももっと倒れにくいバイクとか、ゆっくり走るのに最適なバイクとか、モータースポーツに特化した性能など、これからのモーターシーンに与えられたら、楽しいですよね。

まわりくどくなってしまいましたが、狙いのある軽さは、その目的は果たせますが、バランスよく快適に走られるオートバイは、そのシチュエーションによってコントロールされたホイールをチョイスする方が、よりベストだと言えます。常に環境に対し変化を取り入れてこそのハイパフォーマンスと言えるでしょうね。

注目のアイテムはコチラ

あわせて読みたい記事