ブレーキチューニングの勧め #02 コラム『カスタムの真面目な話』

『カスタムの真面目な話』

ブレーキチューニングの勧め #02

Column #326  掲載日:2013年11月06日

Text/Noboru NAKANISHI ( ADVANTAGE )

コラム『カスタムの真面目な話』 

今回は、レースの取り組みに関して少しお話ししましょう。

 

2012年度からシーズンがスタートしたMoto3クラスで、初代チャンピオンを獲得したRed Bull KTM AJO(アジョ)チームのワークスマシン、KTM 250 FFRには、アドバンテージが製作した『アドバンテージ レーシング ディスク ダイレクトドライブ』というディスクローターが装着されています。世界GPに持ち込んだことから、その名は世界へと広がりました。現在、KTMワークスチームの運営母体はチームアジョで、小山選手がGP参戦1年目にアジョへ所属していた縁もあり、採用につながったと言えます。

 

2008年にはレプソルKTMから、GP125時代のマルク・マルケス選手が装着し、2010年にアジョ・モータースポーツ(デルビ)に移籍したマルケス選手はタイトルを獲得。そのときのマシンにも装着されていました。さらにMoto2の初代チャンピオン、富沢祥也選手のマシンにも、このディスクは装着されていました。

 

『ダイレクトドライブ』の大きな特徴は、インナーローターとアウターローターを結ぶ、フローティングピンの形状にあります。実際にピンは使用せず、アウターローターの特殊形状によって、インナーとアウターの支持を“点”ではなく“面”とし、ディスクローターのひずみを抑え、焼けや熱の問題をクリアしています。制動力、コントロール性など、チャンピオンを獲得したサンドロ・コルテセ選手やズルファミ・カイルディン選手など、各ライダーから高い評価を得ました。

 

長年全日本ロードレースの各クラスにレース用パーツを供給し、パーツの開発を進めて来ましたが、J-GP3ライダーの菊池寛幸選手、仲城英幸選手、JSBライダーの須貝義行選手など、レース経験豊富でパーツに対して厳しい目を持つベテランライダーたちが、アドバンテージの製品を愛用していることは、その性能を何より証明するものと言えるでしょう。

 

J-GP2/JSB用は車両の仕様に合わせた製作も可能で、全日本にはレーシングサービススタッフも帯同し、細かな対応で、ライダーの声を製品に生かし続けています。

 

J-GP3クラスでは上田昇率いるチームノビーがアドバンテージの製品を使用しており、今年のJ-GP2クラスで3連勝を記録したウエビックチームノリックヤマハの野左根航汰選手や関口太郎選手もGPの時からの付き合いでサポートをしており、こうしたライダーたちのチャレンジを、アドバンテージでは確かな技術をもって今後もサポートし続けて行きます。

 

ブレーキって、サーキットでその技術を磨いてこその安全、ということなんですね。

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