『ツーリングのつぼ』

オートバイ免許の取り方(2)

掲載日:2014年04月15日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

50ccの原付免許は実技がなく(講習は、実技ではない)、筆記試験だけなので簡単に取れる。“雪道では道路の端が分かりにくいので、落輪しないように車の通ったわだちを選んで走行する”とかの高等技術を、筆記試験だけで習得できるのだ。まるで空手の黒帯を通信講座で取得するような手軽さだ。そのうえ、自動二輪の免許ではマニュアルとオートマが分かれているが、50ccの原付免許は分かれていない。そのため原付免許には、習ってもいないマニュアルの50ccも全員運転できてしまうお得さもある。

25年くらい前、教習所では取れず一発試験しかない頃に大型免許を取った。人により苦手な実技は異なるだろうが、私は一度転倒してから急制動が怖くなった。400ccでも大型でも急制動は時速40キロで行なう。今になって考えれば、40km/hなんて、ちょっとした自転車なら簡単に出るスピードだ。そのうえスピードメーターには誤差がある。それは法令で、0からマイナス25%までと決められている。つまり40キロと表示されていても、マイナス25%ならば実際には30キロしか出ていない可能性もあり、それは原付の制限速度だ。雨が降って慣れないカッパを着ていると、特に緊張してしまうだろうが、そう考えれば少しは気が落ち着くかもしれない。大型免許をフタケタ回目で合格した私の言うことなので、あまり参考にはならないかもしれないが…。

大型免許を取った理由は、特に乗りたい大型バイクがある訳ではなく、単に“乗れないバイクがある”ということが気に入らなかっただけで、実際には250ccに長く乗っていた。自賠責保険と車検費用が高価だったこともある。400cc以上のバイクに乗ったのは、それから20年後くらいだった。いま1,000ccに乗っていて思うことは、排気量があると長距離でも疲れにくく、つまり短い休暇でも遠くまで行くことができるので、ツーリングに向いているということだ。

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