『ツーリングのつぼ』

洗車のススメ

掲載日:2014年03月18日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

今月になって房総半島を2回ツーリングしてきた。快晴だったけれどまだ風は冷たく、夜は焚き火と酒が頼りになるキャンプだった。そして、雪の残る林道を走ったせいで、愛車は泥まみれになった。見た目にはコダワラナイという私のような硬派なライダーでも、こういう場合は帰ってから洗車をした方がいい。いや、キレイにするためではなく、整備のための洗車だ。その目的は、バイクを触っているうちに、ネジの緩みや損傷など、何らかの異常を発見することにある。

以前、我が家のガレージ(と本人が言い張っている軒下)で友人のバイクを整備しようと洗車をしたら、彼の目が点になっていたことがある。まあ、雨の中で洗車をしていた私に問題があるのかもしれないが、整備をするのに泥まみれはいけない。バイクを洗うくらいならば、庭先のバケツ洗車で充分。コイン洗車場の高圧洗車は、雨の日のオフロードレースで付いた粘着質の泥を落とすのに必要なくらいだ。ちなみにコイン洗車場の高圧ノズルは、ステッカーが剥がれてしまうばかりではなく、素手に当てると皮がむけてしまうくらい高圧なので大いに注意して欲しい。

バイクは雨の中を走れるように設計されているので、前方や上からの水には強い。しかし、後ろや下方向からの水には弱い。そんな方向や配線やベアリングが入っている場所に水をかける時には、少しだけ気を配ってあげて欲しい。例えばマフラーや鍵穴などには、前もってガムテープなどでフタをしておくのが賢い方法だ。さらにケガの防止を兼ねて、洗剤を含ませた軍手を手にはめて洗うのもいい。特にスポークを1本1本つまみ洗いするほど几帳面な性格のあなたは、課長までなら昇進できるだろう。そして洗車後は、動く箇所への給油は必須だが、見た目の美しさであるワックスは好みで良いと思う。私はベスパのデザインが気に入っているのでワックスをかけるが、GSはつや消し(になってしまった)自家塗装なのでワックスはかけない。

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