『ツーリングのつぼ』

ツーリング写真の撮りかた(3)

掲載日:2013年07月23日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

コンパクトカメラは小さくて携帯に便利なのでツーリングに向いている。取り出しやすいポケットに入れておけば、気軽に取り出して撮ることができる。しかし、本格的な写真を撮りたいと思うならば、一眼レフが最適だろう。すると、雨が降った時や振動のことも考えておかなければならない。

私がツーリング取材に行く時は、たいていパニアケースを取り付け、カメラバッグを積んで走る。そしてオフロードなら、パニアからカメラバックを取り出して背負うようにしている。しかし、それだとカメラの出し入れが面倒になるので、肩からさげた小さなバッグに、サブ用の小さな一眼レフを入れておく。これにコンパクトで高倍率のズームをつけておき、猿や鹿が飛び出てくるようなハプニングや被写体が立ちゴケをしたシーンなど、急で楽しげなシャッターチャンスを逃がさないように用意をしている。

メインのバッグには、白くて大きなレンズを入れてある。これは重くてかさ張るので、はっきり言ってツーリングには邪魔だけれど、画像のシャープさや色合い、ピント合致の速さなどに優れているので、特に走っているバイクのカットがメインの時に活躍してくれる。高価な機材の性能は、条件が悪い時に発揮される(天気が悪いとか、腕が悪いとか)のだと思う。ちなみに、どんな天候・時間でも、私は必ずレンズにフードを付ける。これは乱反射の防止もあるが、ブツけた時のクッションの役割もしてくれるからだ。

とまあ、こんなに苦労して一眼レフを持ってツーリングするのは仕事だからであり、遊びのツーリングでは、コンパクトカメラだけ持って行くことが普通だ。コンパクトカメラだからと言って、あなどってはいけない。機種を選べば、歪みがなく実にシャープな画像を撮ることができる。私の好みは単焦点レンズを搭載したモデルだから、撮影に制限もあるが、雑誌のカラーページに載せても問題ないほどキレイに写る。

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