『ツーリングのつぼ』

ツーリング写真の撮りかた(2)

掲載日:2013年07月16日 タメになるショートコラム集ツーリングのつぼ    

Text/Kosuke KAWAI

ツーリングならば、絶景の中にある愛車を撮りたくなるだろう。そのためには、まず絶景の地まで行かなくてはならない。そして、撮影ポイントでおもむろにカメラを取り出してシャッターを押すと「メモリーカードが入っていません」とカメラが親切に教えてくれることが、私の場合10回に1回くらいある。さらに残りの9回のうち、2回くらいは電池が入っていなくて何の反応もしない。現代のカメラは、オートフォーカスやブレ防止、モニターや記録に多くの電池を使うので、前日にしっかり充電して飲み過ぎず、早寝をしてツーリングに備えるのがコツだ。

デジタルカメラで風景の中にある愛車を撮る場合、カメラのホワイトバランスを 【太陽光】 にして、ピクチャースタイルを 【風景】 に設定する。そして、動きを表現したい場合にはシャッター優先、ピントの合う範囲を考えたいのなら絞り優先、二日酔いならばフルオートの露出にしよう。そんな便利な自動露出にも苦手はある。画面の大部分に白や黒色がある場合、もしくは太陽など極端に強い光などがある場合には露出補正が必要だ。白いTシャツがグレーになり、黒熊はグレー熊に写ってしまうのだ。そういう場合、白い被写体にはプラス、黒い被写体にはマイナス補正をかければ解決する。

そんな設定を切り替えながら構図を考えてピントを合わせ、そっとシャッターボタンを押す。ピンボケと手ブレを防ぐために、立ち木やガードレールなど、固定物に体をつけると安定するだろう。しかし、そこで満足してはいけない。立ったり座ったりアングルを変えて、ズームレンズならば焦点距離も変えて、なるべくたくさんのアングルで撮るといいだろう。デジカメはフィルムとは異なり、撮影するだけならコストはかからない。そして、家に帰って満足の1枚を選んで友人に見せよう。運良くホメられたら、その時の光の様子や構図・露出などを覚えておいて同じように撮れば、次もホメられる確率が高いと思う。

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