『バイク乗りの勘所』

ヘルメットの置き場

掲載日:2014年04月28日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

ツーリング先で出会った奈良県警交通機動隊員に“停車時はハンドルを左に切り、前輪の左横の地面にヘルメットを置く”という話を聞き、『ヘルメットを放置しないで』(2012年7月9日掲載)に書いた。バイクやヘルメットが見える範囲に自分がいるときはそれで良いが、売店で買い物をしたり、レストランで飲食をするときは持ち歩くということも同じコラムに書いている。だが、地面に置くのは、他に安全な置き場がないので、やむを得ず…という消極的選択である。

自宅ではどうしているかというと、私の場合、太陽光による退色、田舎ゆえの昆虫類の侵入、夏場の過熱と冬場の過冷などを避けるべく、ヘルメット袋に入れて室内(ガレージ内ではなく居宅内)保管である。メンドクサがりの自分が、よくやるなあ…と感心しつつ、これだけはサボったことがない。そして、ガレージには、つい最近までアルミの脚立を置き、バイクの出し入れをするわずかな時間、その上にヘルメットやグローブを置いていた。

脚立は、最初からヘルメット置き場として用意したのではなく、たまたま何かの作業に脚立を使う機会があり、そのまま放置していたところ、ヘルメットを置くのにおあつらえ向きだったので、以後、ヘルメット置き場に転用したのである。バイクを停めた場所から数歩以内にヘルメット置き場がある便利さを味わってしまうと、もう後戻りできない。そこで、先日、ガレージの外壁を塗装したついでに、窓枠にヘルメット棚を取りつけてみた。

これは便利である。便利なだけでなく、脚立よりも安定感・安全性とも高く、見栄えも良い。ヘルメット1個なら、40cm四方の棚板を高さ1m程度に設置するだけで充分だ。40×180cmなら、6個は楽に置ける。高速道路の二輪専用パーキングや、各種店舗の駐輪場にも、ぜひ、簡単なヘルメット棚の設置をお願いしたい。空いているときには、飲食物を置くテーブルにもなり、愛車の見える場所に佇みたいライダーに喜ばれること請け合いだ。

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