『バイク乗りの勘所』

ツーリングでの燃費改善策

掲載日:2013年09月02日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

ダンロップ・ツーリングステーション@東北にスタッフとして参加するため、8月22日の21時に京都府南部の自宅を出発。24~25日のイベントに出、27日の早朝に帰宅した。この間の走行距離は2,060km。往路は三重県亀山市から福島県福島市までずっと高速道路を利用、復路は東京まで一般道を走った後、東名の東京から東名阪の亀山まで高速に乗った。天気は往路の新潟~福島間と復路の静岡県内が雨で、その他は晴れ。気温はなぜかずっと低めで、夜は寒かった。

そんな中、燃費の移り変わりが興味深かった。名古屋~北陸道の米山間が22.9km/L、米山~福島間が22.2km/L、福島での移動~福島県川内村間が25.4km/L、川内~東京間が27.3km/L、東京~自宅間が29.0km/Lである。ちなみに、今年に入って今回のツーリングまで、10回の満タン時の数値は22.2~24.1km/Lで、平均すると22km台後半。それが今回、とくに燃費を意識したわけではないのに、27~29km台と向上した原因を探れば、省燃費走行に生かせるはずだ。

まず、川内~東京間の27.3km/L。これは、最初と最後の一部を除くと、ほとんど国道6号である。私は、空いている一般道のツーリングでは、車間距離をうんと長くとっている。景色がよく見えるから…というのがその理由だが、長めの車間距離が前車の加減速に対するバッファーのような効果をもたらすから、自分の速度変化を小さくできる。これにより、加速の機会が減り、燃費が向上したようである。赤信号を見つけたら、かなり手前から減速していたのも効いているはず。

続いて、東京~自宅間の29.0km/L。途中の雨で速度を抑え気味だったのが功を奏したと言えるが、スロットルを開け増しして、加速がダルいからといってさらに開ける…ということをせず、一定開度でエンジン回転が上昇してくるのを待ち、回転上昇に伴って増大したトルクを加速に使っていた。要は、勢いよい加速をせず、時間をかけて加速する。開け方向に急いだスロットルワークをしない。速度変化をおだやかにする…といったあたりが、普通の走りでの燃費改善に効果大だ。

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