『バイク乗りの勘所』

まぶしいクルマやバイクが多すぎる

掲載日:2011年10月31日 タメになるショートコラム集バイク乗りの勘所    

Text/Nobuya YOSHIMURA

夜、道を走っていて気になるのは対向車や後続車のヘッドライトである。まぶしいヤツが多すぎるのだ。バイクに乗っているときよりもクルマに乗っているときのほうが、まぶしいと感じることが多いのは、クルマのほうが目の位置が低く、対向車や後続車のヘッドライトの照射範囲に入りやすいからだろう。だが、それでも、中には、決して低くはない私のバイクのミラーを直撃してくれる後続車(これに限ってはバイクのことが多い)もいる。

相手がハイビームなら、こちらもハイビームにするかパッシングをして注意をうながすこともできるが、タチの悪いのはロービームで光軸が上向きのヤツだ。後席に人や荷物を満載しているのならともかく、そうではないのに上向きなのは、調整不良というよりは故意に上を向けているか、あるいは規格外のバルブ(電球)を入れたためにレンズのパターンが飛んでいるなど、いずれにしても “人の迷惑省みず” の典型といえる。

かといって、極端に下向きにすると、雨の日に路面に反射して、対向車にまぶしい思いをさせてしまうから、ロービームに限っては、ほどほどの明るさで、ほどほどに下向きなのがベスト。バイクの場合、ロービームの照射範囲の上縁が、少々上下に揺れても前車のドアミラーにかからない程度に調整するのがマナーと心得るべし。そのあたりが、対向車から見て、アナタのヘッドライトレンズのカッティングが最も美しく見える位置でもある。

ユーザー車検の難関のひとつがヘッドライトの光軸調整だそうだが、私は前夜、平坦なところにバイクを停め、ハイビーム時の光束の向きが地面と水平になるように調整しているだけで、一度もやり直しを食らったことはない。ただ、車検に通るようにハイビームを調整すると、ロービームは少々高すぎることが多いので、検査後に少し下げている。相手に迷惑をかけないだけでなく、美しく見えると知れば、やらずに済ませるわけにはいかない。

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