最新モデル試乗速報 ホンダ VFR1200Fデュアルクラッチトランスミッション

掲載日:2010年07月27日 フォトTOPICS    

取材・文・撮影/ バイクブロス×マガジンズ 編集部 ムラヤマ

VFR1200Fのコンセプトである「ランチは300km先の高原で」のとおり、今回の試乗会場は山梨県の八ヶ岳が舞台。

2輪車で世界初のデュアルクラッチトランスミッション採用
ホンダの先進技術を証明するフラッグシップ・スポーツツアラー

VFRシリーズは、ホンダがその時点で持つ最高技術を投入したフラッグシップモデルとして、これまで同社のラインナップに君臨してきた。2010年3月に発売されたVFR1200Fもその例に漏れず、新型のSOHC水冷V4エンジンや独自の構造を採用するシャフトドライブ、エアロダイナミクスと気品を兼ね備えるボディワークなど、枚挙に暇が無いほどの新要素が導入されている。その走りはまさに次世代のスポーツツアラーと呼ぶにふさわしいものだったことは記憶に新しい。

そのVFR1200Fに、さらなる先進技術を投入した「VFR1200Fデュアルクラッチトランスミッション」が新たに加わった。クラッチレスでイージーかつ正確なシフトチェンジを実現するデュアルクラッチトランスミッションは、4輪の高級スポーツカーなどに採用されている技術で、2輪に採用されるのはVFR1200Fが世界で初めてとなる。最高の技術で生み出されたホンダのフラッグシップが、世界初となる技術でどう生まれ変わるのか。まずは、試乗インプレッションに先駆けて、各部のディティールカットを一足先にお届けする。

フォトTOPICS(写真点数/11枚)

01メーターの基本レイアウトに変更は無いが、右の液晶ディスプレイがシフトモードやポジションなどの表示用となっている。

02VFR1200Fデュアルクラッチトランスミッションはクラッチレスなため、当然クラッチレバーは存在しない。

03シフトはハンドルスイッチで行うため、ペダルも無い。初めて乗ると違和感を覚えてしまうかもしれないが、慣れれば気にならないだろう。

04構造上、停車時にギアを入れることが出来ないため、パーキングブレーキが左ハンドルに装着されている。ホーンの下に見えるのはシフト用スイッチで、前側にも同じものがある。

05リアには通常のブレーキキャリパーのほか、パーキングブレーキ用のものも装着されている。こちらは油圧でなくケーブルで作動。

06右ハンドルにはセルスイッチのほか、モード切替用のスイッチが配置されている。各モードの切り替えはシームレスで、変速ショックもほとんど感じない。

07デュアルクラッチトランスミッションを搭載しているため、右側のケースが張り出している。また、エンジンを覆う遮音カバーの形状も変更された。

08駆動はベースモデルと同様にシャフトドライブとなる。クセの抑えられたシャフト駆動は、スムーズな新型ミッションとのマッチングも良い。

09クラッチが変更された他は、特に目立った変更部分は無い。シフト操作やクラッチワークから開放され、VFR1200Fのゆとりある性能をより満喫できる印象だ。

10シートは絞り込まれているため足着きが良い。タンデムでの快適性はもとより良好だが、変速ショックを感じさせないニューモデルでは、よりコンフォート感が高まっている。

11マフラーの取り回しなども特に変更は無い。新型ミッションのモード変更に応じて、今回の試乗インプレッションでも快音を奏でてくれた。

試乗インプレッション「VFR1200Fデュアルクラッチトランスミッション」はコチラをチェック!

こちらの記事もおすすめです

この記事に関連するキーワード

新着記事

タグで検索