アグラス GSX-S1000F(スズキ GSX-S1000F)

掲載日:2018年03月04日 プロが造るカスタム    

取材協力/アグラス

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2016』に掲載された内容を再編集したものです

アグラス GSX-S1000F(スズキ GSX-S1000F)のカスタム画像
AGRAS GSX-S1000F(SUZUKI GSX-S1000F)

流行に左右されないもの作りの
姿勢が生きる機能パーツ群

新型車両が登場するとステップキットやスライダーを初めとした各種削り出しパーツを送り出す、アグラス。その迅速さや、パーツ自体の質実な作りが広く支持され、カスタムショップによっては“ステップはアグラス"と指名使いするところも多い。

製品は、トップブリッジやステップキットなどポジションや足まわり系パーツをチーフエンジニアの久保山さん、スライダー類はもうひとりのエンジニアである谷本さんが分業して担当している。このGSX-S1000Fに装着されているパーツも同様だ。

アグラス GSX-S1000F(スズキ GSX-S1000F)のカスタム画像

「スライダー類は、特にエンジンまわりのものなど、その形状と装着ボルトの位置に気を遣います。転倒時など、スライダーは上手く力を分散しながら滑って削れていかなければならない。下手にボルトが破断して車両本体側のケースカバーにダメージを与えたり、ボルトが取れなくなったり……というのは避けたい。ただ、実際には転倒テストもできませんし、その開発は長年のデータ集積から。お陰さまでこれまで、大きなトラブルもありません」(谷本さん)

「ポジションパーツもそうです。削り出し品+αの要素をいつも考えます。定番のバックステップでは、ペダル軸にベアリングを早い段階から付加して操作性を上げたのもそうだし、このGSX-S用のトップブリッジで言えば前後に3段階、ハンドルバーマウントの位置移動を可能としています」(久保山さん)

GSX-S用はGSX-R1000K5ベースのエンジンともあって、対応は素早く行えたという。製品開発で意識するのは“機能"。格好良さは大事だが、追うのは決して流行ではないという。そんな実直なモノ作りが、同社製品群の美しさと安心感を産み出しているのだろう。

アグラス GSX-S1000Fの詳細写真は次のページにて

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