オートランドサカグチ XJR1300

掲載日:2017年12月19日 プロが造るカスタム    

取材協力/オートランドサカグチ

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2016』に掲載された内容を再編集したものです

オートランドサカグチ XJR1300(ヤマハ XJR1300)のカスタム画像
AUTOLAND SAKAGUCHI XJR1300(YAMAHA XJR1300)

乗り手に合わせたパーツが
走りの快適さを変える

オートランドサカグチは、車両メンテナンスやカスタマイズはもちろん、レストアやカスタムペイントまで自社内でこなせる、技術力のあるショップ。いわばバイクに関する作業のすべてを、ワンストップでこなせる頼もしい存在だ。仕様もベース車種も熟知し、ディープなモディファイを施したカスタムマシンユーザーも、安心して愛車を任せられる。

そのためにマシニングセンタなどの工作機械も完備し、ワンオフパーツ製作も多くの実績がある。しかも、そのレベルは相当に高いようだ。例えば、このXJR1300に装着されているステップ。ワンオフのステップは通常、乗り手の体格やライディングスタイルに合わせて作る。だが同店では、そうした要素に加え、さらにユーザーフレンドリーな設計を行う。

オートランドサカグチ XJR1300(ヤマハ XJR1300)のカスタム画像

ヤマハ・スピードブロックをかつてのインターカラーで仕立てた外装は一見純正カラーと思えるが、オートランドサカグチでオールペイントしたもの。オーナーの希望で、2003年式の純正グラフィックがベースだが、スピードブロックの白部分にシャドウが入るなどパターンもオリジナルだ。

「この車両の場合は、ステップバーを一般的なものより、太くて長めに作ってあります。細いバーは、つま先乗りには良いのですが、荷重が1点に集中するため足裏に負担がかかります。逆にこの太いバーなら攻める時ばかりではなく、下半身をリラックスさせた状態で流すような走りでも、快適で疲労度も少ない。長距離を走ることが多いなら、お勧めできる仕様なんです。オーナーさんの好みに合わせて、バーに刻むローレットの細かさを変えてグリップ感の調整をしたりもしますよ」と坂口さん。

使用条件までを考慮した、ワンオフ製作のお手本のような設計思想。もちろん、パーツ単体のみならず、車体のすみずみまで、そのポリシーが息づいている。マスプロダクションであるバイクを、乗り手に合わせて作り込むことで、世界で1台の特別なマシンに昇華させる。これぞカスタムバイクと言えるようなバックグラウンドがあった。

オートランドサカグチ XJR1300の詳細写真は次のページにて

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