ボイスジャパン Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)

掲載日:2017年09月25日 プロが造るカスタム    

取材協力/ボイスジャパン

記事提供/ロードライダー編集部

※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2016』に掲載された内容を再編集したものです

ボイスジャパン Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)のカスタム画像
VOICE JAPAN Z1000Mk.II(KAWASAKI Z1000Mk.II)

当時の雰囲気を維持しながら
要所には現代の技術を投入

一般的な整備とカスタムに加えて、新車時の姿を再現した「ZERO」、当時風カスタムを意識した「ノスタルジア」という、2種のコンプリートを製作しているボイスジャパン。GMDコンピュートラックを用いたフレームの3次元測定(精密三角測量で、Z系は正常値も保持され、ネック曲がり等も一目瞭然)/修正や、クランクシャフトの芯出し+ベアリング交換を含めたエンジンのフルオーバーホールは、元々はノスタルジア用のメニューだったものの、最近は他の車両でも、このふたつの作業を依頼するお客さんが増えているそうだ。

「率直に言えば、この2点をやらなくてもZは走るんですよ。まあ中には走らないZもありますけど、たいていは走ります。でもフレームとクランクを見直すことで、乗り味は別物になる。特にクランクに関しては、吹け上がりの感覚や振動だけではなく、アイドリングの安定感も変わりますからね。そのあたりの話をお客さんにしていたら、最近はそのフレーム測定/修正とクランクオーバーホールが、ウチの定番メニューになってきたんです」(同店代表・杉森さん)

ボイスジャパン Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)のカスタム画像

もちろんこのMkIIでも、フレームとクランクに関する作業は行われるが、ノスタルジアとして製作されたこの車両で興味深いのは、現役時代にはなかったラジアルマスターやラジアルタイヤが投入されていること。

「そこはお客さんの好みですが、雰囲気が当時風だからと言って、極端にそこにこだわる必要はないと僕は考えています。もっとも、あまりに当時の雰囲気とかけ離れたパーツは個人的には違和感を覚えますが、ラジアルマスターとラジアルタイヤは、十分許容範囲。と言うか、大いにアリだと思いますよ」(同)

ボイスジャパン Z1000Mk.IIの詳細写真は次のページにて

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